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2014年7月15日 (火)

55歳からのハローライフ 「トラベルヘルパー」

観終わってからも、時々このドラマのことを考える。

考えさせるチカラを持ったドラマなのだろう。

小林薫がいい!

安田成美もいい!

小林薫が六十台にして恋におちる。

そう、恋はするものではなくて、“落ちる”ものなのだ。

シャワーを浴びながら涙する小林薫を、誰が笑おう。

いくつになっても、恋する、いや恋ができるオトコは恰好いい。

それがどんなにミジメでも。

寅さんの佇まいが、小林薫の役柄に漂う。

そして、映画『砂の器』。

あの映画も涙をしぼる映画だった。

隠し通さなくてはならない痛みがあり、それが安田成美に転換されている。

この世界には、どうにもならないものがある。

映画『砂の器』は、それを宿命と名づけた。

小林薫が、新たな仕事の展望を抱く処で、このドラマは終わる。

いい終わり方だった。

もう一度観直したい。

オトコはいくつになっても、恋するオトコの方がカッコいいと思わせるファンタジーだ。

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