子供の日に ひとりボクは
子供たちは忙しい。
次男坊はバイト先へ。
長男は同期の結婚式へ。
ボクは?
ボクは、暇人である。
GWを近場で過ごす。
子供たちの出かけた後、ボクは久しぶりに図書館に行った。
本を読み、CDを借りた。
マイルス•デイビスのアルバム二枚。
それから近くの城址公園を散策した。
湿度が低い。
傾いた陽射しが、新緑に陰影をつくる。
この光は、あのフランス映画の光に近い。
ジャン•ガブリエル•アルビコッコの映画を知る人は、世界で何人いるだろう?
ボクの記憶の中で生きる映画を、ボクは久しぶりに反芻した。
クルマをオープンにして走行する。
そう、ボクは子供のように、この季節と戯れればいい。
そんな子供の日。
傾いた光は、クロード•ルルーシュの映画「男と女」に射していたドゥーヴィルの黄昏の光。
ワインを選び、家路についた。
子供の日には、ワインさ。
シャンメリーではなく。
オトナの姿をしている子供の自分のために、
飛び切り安くて美味いワインを手に入れて帰宅した。
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