映画「思い出のマーニー」を DVDで
去年の夏に劇場で観て、DVDの発売を心待ちにしていた。
発売と同時に購入したものの封を切らずそのままだった。
土曜の午後、観たいなあ そう思った。
機が熟したということか。
夕方から日没までの時間、「思い出のマーニー」を再見した。
心打たれる映画だ。
原作を映画にすることが困難なテーマだろう。一度や二度観て判る映画ではない。
けれど、と思う。
一度観て判る人生の秘密というものが、あるだろうか?
これは自分の秘密を解く物語だ。
嫌いな自分を受容する物語でもある。
それにもまして、夏の物語。
人生の記憶の中で、夏の思い出は輝かしいその人の秘密だろう。
そんな秘密は時の堆積の中で見失われてしまう。
今を生きる ということはそういうことだ。
けれど今とこれからを生きるために、秘密の記憶を発掘することもまた人生を豊かにする方法のはず。
そのようなことを考えた。
ボクはこの夏をイメージした。
かけがえのない夏にするために。
映画「思い出のマーニー」は、そのようにしてボクの未来に光を射し示した。
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