夏の終りに
まだ夏の終りを語るには早いかもしれない。
けれど早朝の大気の涼やかさや、夕暮れ時の不安定な大気、積乱雲などから、この夏の終りを感じる。
立秋 と、古来の人はよくいったものだ。
立秋の土曜日にひさしぶりの土曜勤務をこなしながら、夏の終りを感じた。
昨日は夏の光に照らされながら、滝のように降る驟雨を駅のホームで眺めた。
映画の世界のようだった。
黒澤明監督の名作「野良犬」で。
「羅生門」で。
そのようにして、この夏もいずれ終わる。
これからどんなに猛暑が振り返そうとも、この夏は終わる。
悔いのない夏を過ごせたか?
自問する。
ウィ。
おそらく たぶん。
修行僧のように過ごした夏だったなあ。
そんな夏があってもいいだろう。
そんなことを考えながら、ボクは家路に着いた。
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