虎と馬と
「あなたの虎と馬は、何だろう?」
そのような問いかけをカウンセリングの現場で発することは ありません。
ありませんが、虎と馬の存在を、うっすらと感じる時は、決して少なくない。
離職、失職、いろいろ事情がある。
理想的な職場を後にした人々よりも、そうではなかった職場を後にする人々の方が多い。
ボクもまたそのひとりだった。
自分の虎さんと馬さんについて考える。
虎さん、ボクはおそらくエスなので、虎さんに対してはライオンのように倍返しをしてしまいそうになる。
馬さん、ボクは馬刺しが好きなのですが、じゃじゃ馬慣らしも、結構得意です。だから馬さんが挑みかかってくると、反抗心が湧く。
つまり、ボクは虎と馬とは仲良くできない。
それどころか、相手に容赦なくしてしまいかねないタイプなのだ。
そんな自分を社会化して、自らを抑圧し過剰適応しているかもしれない。
虎と馬はある時気づく。
相手(ボク)は、本当は屈服しないアウトローなのだ。
そう悟る。
そして迫害があったり、つまらない事がひとしきりあったりする。
そして時は経過する。
そのようなことを、ボクは想像する。
社会に出てから、たくさん経験をしてきた。
理想的な上司は奇跡のように一握りで、その千倍、万倍は・・・。云うまでもなかろう。
そのような人々を反面教師として、人格形成してきた。
だから、と思う。
ボクは虎と馬を恐ることはない。
恐るのは、他ならぬ自分なのだ。
お前は自分をコントロールできるのか?
手強い相手だぞ。
おそらく最強の相手だ。
そのようなことを考えることは、無駄ではないだろう。
虎と馬は、何を考えるだろう?
おそらく、何も考えてはいない。
それをボクは知っている。
ボクの方こそ、獰猛なのだから。
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