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2016年11月 1日 (火)

「11月の戦略」を考える

いつも「戦略」という言葉を使うたびに、「空軍大戦略」という映画を思い出す。確か第二次世界大戦のイギリス空軍の本土防衛の戦いを描いた空戦映画だ。英国の名戦闘機「スピット・ファイヤー」の美しい機体が印象的な映画。そんな映画のことを持ち出すまでもなく、ボクの「11月の戦略」は小粒だ。いささか気恥ずかしい。けれど「戦略」という言葉を用いるからには、10月までの暮らしとは異なる何か、思いを遂げる何かをそこに込めなくてはなるまい。その梃子の役割を「戦略」という言葉に期待する。今までとは違う何か。本来あるべき今の生活の在り方。それを考えてみよう。先日、水戸まで日帰りした。水戸芸術館で開催中のクリストとジャンヌ・クロードによる「アンブレラ・プロジェクト」のドキュメンテーション展示を観るために。1991年10月の茨城県北部の農村地帯にブルーの大きなアンブレラが1340本が一時的に花開いた。同時に米国のカリフォルニアの丘陵地帯にイエローのアンブレラが1760本花開いた。18日間の一時的なアート作品。ボクはその時、転勤先の名古屋から茨城県の開催地へ向かった・・・。それから二十五年が経過し、縁(ゆかり)ある水戸で開催される展示に再び向かうことにも意味があると感じていた。自分を惹きつけるものとは何か?二十五年前の自分を惹きつけたもの、今の自分を惹きつけているもの。それを言語化することがまだ出来ないでいる。

「11月の戦略」はおそらくこの1991年と2016年の間に流れた二十五年という時間に関わるような気がしてならない。それはボクにとっては我がホームランドの防衛戦であったかもしれないし、今もまだその空中戦を戦っているのかもしれない。そのようなことを一度言語化してみる必要がある。それを試みてみよう。クリストとジャンヌ・クロードの「アンブレラ・プロジェクト」を語る中で、ボクの「11月の戦略」は開花するのかもしれない。
雨の朝、11月1日の朝にそんなことを考える。誕生月が始まった。

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