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2018年1月14日 (日)

小さな旅

土曜の晩、新宿で昔の仲間たちと新年会をした。寒気が居座り寒い日だったけれど夜の新宿は賑わっていた。1軒目に友人の予約した海鮮のお店で日本酒をいただき2軒目には思い出横丁でホッピーを飲んだ。思い出横丁が初めてでホッピーを飲んだことのない仲間のリアクションが面白かった。外国人の旅行者も狭い横丁にひしめいていた。ほっこりしてお開きになった。

ボクは都内にホテルをとっていた。先週は激務で金曜の晩も飲み会があった。土曜の晩に、寒さの中深夜帰宅するよりも身体を休めた方がいいのでは、そう家族から勧められそれに相応しいホテルをチェックしてみた。

探せばあるものだ。新宿のホテルはとてもレートが高かった。繁華街のホテルより閑静な所に位置するホテルが好きだ。屋内駐車場があり新宿まで電車で近距離のホテルを探した。ほぼ条件に見合うホテルがみつかった。

車で出発する。音楽を聴きながら土曜の午前中の空いた道を走っている時に、これは「小さな旅」かもしれないと気づいた。

2時のチェックインにはまだ二時間もある正午過ぎに都内のホテルに着いてしまった。早速ホテルの駐車場に愛車を預けてホテルのフロントに立ち寄った。併設のスポーツジムが使えるかどうか聞くと、「特別に・・・」とチェックイン前に利用させてもらえることになった。ジムで汗を流した。そしてそのエリアのビジネス棟で遅い昼食をとった。おろし蕎麦にとろろをトッピングした。ビールの小瓶を追加した。「スーパープレミアムですか?アサヒですか?」と聞かれた。「アサヒ」がボクには「朝日」に感じられ「朝日」を頼んだ。運ばれてきたのは「スーパードライ」だった。確かにAsahiとある。女性の店員さんは本当はこう質問すべきだった。「スーパープレミアムですか?それともスーパードライですか?」と。本当につまらないことが面白い。それが「小さな旅」の良い所か。美味しく蕎麦をいただいているうちに、2時のチェックインの時間になった。ファミマでミネラルウォーターを買った。「霧島」1020ml。レジでお年玉30円引のレシートをもらった。これは旅のご褒美か。

部屋で夕方までのんびりした。夕方最寄駅まで数分歩き電車で新宿に出た。15分位の電車の旅。東京の人々は電車の中で“おしくらまんじゅう”をするのに慣れているようだ。ボクはあまり慣れていない。人からの距離感は何にもまして重要だ。それでも旅人はそのようなこともまた楽しい。一緒におしくらまんじゅうに参加した。

約束の時間まで20分もあるのに友人が予約してくれた和食屋に入った。席に座って店内のさざめきに身体を浸す。若者が多い店だ。しかし予約なしでは入れない店だった。懐石に近い。お造りが美味しそうだった。こだわりのある店のようだ。外国人のような気分で、日本の若者たちの食事風景を観察した。なんという平和で素敵な国だろうか、ニッポンは。ニッポンの若者たちはとても素敵に見えた。平和であることの素晴らしさを感じた。そういえば我が次男坊は、この新宿の高層ビルで毎日働いている。とんでもなく不合理で素晴らしいストレスを味わいながら今を生きている。そんなことを考えながら店のメニューを眺めていると仲間たちが到着した。

いろいろなことを気ままに話した。去年はこうだった。それでは新年は?そのようなことを語り合った。ボクは自分がこんなことを考えていたのかと話しながら驚くこともあった。そのようにして夜は更け、思い出横丁で仕上げをした。
次男坊に初めてお酒の手ほどきをしたのが新宿だった。ホテルの最上階にあるバーとこの思い出横丁で。この極東の都心でお酒の手ほどきをしたという“思い出”の横丁だ。
仲間たちと別れ、ホテルに戻った。すでに電車は空いていて、あのおしくらまんじゅうが懐かしかった。そういえば思い出横丁は酒場街のおしくらまんじゅうであった。

ホテルに戻り部屋の窓から夜景を眺めた。考え事をしていていつのまにか寝てしまった。

明け方目覚め、また部屋の窓から未明の風景を眺めた。夜明けを迎え朝日で街が染まっていった。七時過ぎにそろそろ家路につこうと思い立った。フロントに電話し駐車場から愛車を出せることを確認して、さっと荷物をまとめチェックアウトした。
愛車に乗って家路につく。朝の道は空いていて快適だった。
これは「小さな旅」なのだ。
帰るべき処に会いたい家族が待っている。
新しい視点で世界をみる。
旅の効能をボクは知る。

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