日曜の巨人戦(デイゲーム)を楽しむことになろうとは、家族の誰もが想像してなかった。
東京で何か美術展でも観て帰ろう、ということになり、荷物を東京駅のコイン・ロッカーに入れた。
新橋駅そばの現金問屋で、チケットを見て回った。
(ナイターのチケットの棚を、長男は覗いてた・・・。)
マックで緊急家族会議を招集。
あまり観たい美術展もない。ならば、「野球でも観ようか?」と提案した。
(長男が野球を観戦したいのを、ボクは知ってたさ。)
長男とボクは、もう一度、現金問屋へ急いだ。
当日に家族四人が観戦できるチケットはあるだろうか?
結局、内野席2枚、外野席2枚、計1万2千5百円で購入。
チケットを握り締めてる長男の顔が、振り返るとゆるんでる。
本当にうれしいんだ。よかったね。
野球ファンではないボクと次男坊は、外野席に陣取った。外野席といっても前から二列目のとてもよい席だ。
練習で打ち込まれる打球がレフトスタンドに飛んでくる度に、身を動かし避けた。
最初は肝を冷やしたけれど、だんだん慣れてきて、球筋が読めるようになり、余裕の観戦モードに入る。
巨人のラミレス選手の少年少女ファンが傍に陣取って、可愛い声援をあげる。
ー「ラミちゃん。ラミちゃ~ん」
ラミレスは、ちゃんとファンサービスに応えてた。
野球ははやり、少年少女たちの夢を投影していることを、身にしみて感じた。
ど素人の野球ファンのボクは、マウンドで勝負するプロフェッショナルたちの挙動を、興味深く観察した。グリーンに広がるスクエアには運命と勝負の女神が、時として降臨し、驚くべきドラマを演出した。
巨人の李選手のホームランは、豪快そのものだった。
二岡も、タイムリーで東京ドームを湧かせた。やはりプロフェッショナルは、勝負の現場で活躍しなくちゃ。ぐぁんばれ、二岡。
巨人の圧倒的な得点(7)で、試合は終わった。
スワローズのファンの声援も、身近で観れた。
濃いファンの声援が、どれほど選手たちを勇気づけることか。
ビールのタンクを背中にスタンドを飛び回る女の子たちは、本当に美しい。
やっと、勇気を出し、1杯、注文。
そんなことも、生の試合なればこそ。
世界は全く違えども、自分も自分の世界で、マウンドに立つ。
誰も観客はいなくても、地味で地べたを這うような思いのときも、プロフェッショナルとしての栄光と孤独を思う。
カッコよく決める瞬間が、結局、人生を輝かす。
そのたった一人の観客が、自分ひとりであったとしても、「勝った」という確信を追い求める動物が男なのか。
そんなことを、野球観戦にみた。
ヒーロー・インタビューに、立てるように、ボクはボクの岸辺でがんばろう・・・。
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