イタリアン・ブランドの秘密
イタリア人経営者が来日し、昨日はランチをはさんで数時間行動を共にした。
イタリア人とアメリカ人は、いろいろな面で対照的である。
イタリアン・ブランドとアメリカン・ブランドの違いは、歴史の遠近法が作用していると感じる。
そのイタリア人経営者は二代目で、まだ40代の若さ。しかし父親から譲り受けた帝王学を身に着けているようだ。ブランドに対するこだわりは厳しい。
アメリカ人ならば、マニュアル化し、数字や「見える」化したマテリアルによって、ブランドを規定しようとするだろう。しかしそのイタリア人経営者にとって、ブランドとは絶えず哲学する対象のようにみえる。
延々とブランドについて、語り合う。
イタリア人の歴史の深さは、日本人の歴史観に通じるところがある。
しかし日本人にはない強いアイコンタクトで、ブルーの瞳がこちらをみる力強さは、まるでローマ帝国の末裔がそこにいるような気にさせる。
日本人の心を惹きつけるイタリアン・ブランドの奥には、おそらく文化や伝統、芸術やイタリアの光がブレンドされてできる結晶があって、それはアメリカ人にはつくりえない硬度を持っているようだ。
イタリア語の響きには、英語の持つ倫理的構築力とは違う情感が豊かに流れている気がする。
そんなことを思っていると、帝国ホテルで、相手はアメリカンクラブサンドとコカコーラを頼んだ。
ボクは静かに、エスプレッソを頼む・・・。





















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