2009年10月28日 (水)

「宇宙にお願い」

仕事に関係し読了したこの本、なかなか感動的な内容だった。

大型書店にもあまり置いていないこの本は、英国の占星術師が著している。

宇宙(そら)にお願い―夢を実現させる方法

本の内容を述べると、読書の楽しみを奪ってしまうので、周辺の情報を記すに留めたい。

原題は次の通り:

Cosmic ordering

How to make your dreams come true

宇宙は「そら」と読ませる。

副題は「夢を実現させる方法」。

よくあるHow To本のような書名だけれど、人間の人生に対する態度(アティチュード)について書かれている。

大変興味深い。

大人であれば既に悟りかけている事が、説話をちりばめながら語られる。

読了し、スタンリー・キューブリック監督の永遠の名作映画「2001年宇宙の旅」を想起した。

それともう一つの映画。

フランク・キャプラ監督の名作映画「素晴らしき哉!人生」。

もしも著者に会える機会があったら、この二本の映画をご覧になられているか?聞いてみたい。

必ずご覧になられてるはず。

これらの映画に影響を受けたという意味合いではなく、人生を深く洞察していくと、究極の真理に辿り着けるように思える。

スピリチュアルな本は避けて通る自分にとって、この本はむしろ人生哲学の本である。

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2009年10月19日 (月)

マガジンの時代 80年代

週末に書庫の整理をした。

この二十年、たくさんの雑誌を保存してきた。

未来を生きるためには過去を処分しなくてはならない。

そう考えた。

未来が入り込む余地を、過去を処分することで造らなくては。

そうも考えた。

膨大な雑誌コレクションを保有するということは、マガジンの重量を支えるだけの強度ある空間が必要であった。

自分のコレクションの1/3は残そうと思い、手をつけ始めたが、やはり愛着のあるものだけに右から左へと処分する訳には行かなかった。

創刊号とか重要な号は残し、自分の愛着あるもの、既に廃刊されたマガジンを残すという方針に従い、けれど二日を要した。

それでも全作業の半分、峠を越えたあたりだ。

プレイボーイ、ペントハウス、ホットドックプレス、自由時間、日経マイスターetc.

2000年代より、面白い80年代。

今から二十年前は雑誌(マガジン)の時代だった。

男性誌の推移をみていると、それは男性の欲望の歴史だ。

ボクは広告会社に勤務してて、主に広告をウォッチするために男性誌を購入してた。

まだインターネットが登場していない80年代。

まだバブル崩壊を経験していない80年代。

広告や誌面には、若々しい芸能人が登場してる。

二十年という歳月はすべてを変えていくものだ。

それを、雑誌を処分する時に確認できたことは収穫だった。

男性の欲望とその欲望を消費に結びつけようとした雑誌の時代。

それが幸せな関係であったかどうか?-ボクには判らない。

けれど、その構造を今読解している自分は、メディアやメーカーに都合のいい消費文化とは別の幸せがこれからの時代に求められるだろうと、おぼろげながら想像する。

幸せは与えられるものではなくて、生み出すもの。

あるいは、そこにあるもの。

ひとりではなく誰かと共に。

あるいは、あなたと。

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2009年9月21日 (月)

ライフスタイル革命 FIT FOR LIFE

秋晴れの空の下、海辺の公園でランチを楽しんだ。

散策しながら帰宅途中、古本屋に立ち寄って三冊の古本を購入した。

①「朝めしを極める」(日経BP社)

②「ライフスタイル革命」(キングベアー出版)

③「病気にならない生き方」(サンマーク出版)

■「朝めしを極める」の副題は「体においしい有機食材を訪ねて」。日経ヘルス連載記事を元に編まれた本。カラー写真も豊富にレイアウトされている。鶏卵、醤油、味噌、海苔、米、豆腐、塩、梅干し、玉ネギ、トマト、サケ、鰹節ーこれら十二の食材を求めて日本各地を探訪(1999年初版)。

■「ライフスタイル革命」の原題は「FIT FOR LIFE」。ナチュラル・ハイジーン(自然健康法)を基としたプログラム。果物と野菜を豊富に取ることを勧め、特に果物について特別重要な意味を唱えてる。体の24時間周期のサイクル(摂取・同化・排泄のサイクル)等、理論的な構成(1999年初版ー原書1985初版)。

■「病気にならない生き方」の副題は「ミラクル・エンザイムが寿命を決める」。エンザイムというのは酵素。胃腸内視鏡外科医・新谷弘実氏が、食の常識を暴き、健康にいい食べ方と習慣を指導(2005年初版)。ベストセラーになった記憶も新しい。

三つの本には共通した視点がある。

食べ物こそ健康の大元であるという考え、工場でつくられたもの、加工されたものを食の中心に置かないという考えなどである。

食べ物、食べ方の基本については、意外と盲点となっていて、サプリメントや健康食品や特保の話題は豊富にある。

本当に大切なのは、食の基本の方だと思うので、この三冊の本が自然と書棚で目に付いたのだろう。

それにしても1冊100円。

3冊まとめると200円!

三冊5305円の本が200円とは。

96.2%OFFは、空気や水のように感じた。

空気や水が最も大切な基本であるように、この三冊に書かれた事もまた基本だった。

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2009年9月17日 (木)

村上春樹氏 1Q84 BOOK3

今日のネット・ニュースで、村上春樹氏が「1Q84」の続編BOOK3を執筆中であると知った。

来年夏にも刊行される予定らしい。

毎日毎日少しずつ新作が編まれている。

リトル・ピープルの営みのようだ。

毎日毎日紡がれる文字が積重なって、白い繭のようなBOOK3になる処を想像した。

とても楽しみだ。

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2009年9月 4日 (金)

なぜ「粗食」が体にいいのか (文庫)

新宿・紀伊国屋書店の店頭に三笠書房「知的生き方文庫」のこの本が積んであった。

立読みしてみると、なかなか面白い。

帰宅途上に、一気に読んでしまった。

粗食というと誤解が生じる。

この本の粗食の定義は、「豊かな風土から生まれた豊かな食生活」のことをいう。

日本人にとって「ご飯」が如何に大切か?

それがこの本には繰り返し書かれている。

最近、何をどのように食べたら身体にいいか?ーそれを考えている。

庄内地方で仕事をした。

その土地でとれた野菜を食した時、あまりの美味しさに心打たれた。

この本の最後には、こんなフレーズがある。

「植物を食べること」は「大地の恵みをそのまま受け取ること」です! (P211)

菜食主義というようなイズムではなく、「食生活」全体を考える視点が、この本にはある。

だから栄養素に分解して考えたりしない。

むしろ、食品を工場で造られたものと、そうではないものとに分けてみたりする。

すると、さまざまな事が解明される面白さ。

大地の恵みを受取って生きるならば、きっと幸せな生活に近づけるに違いない。

一杯のかけそば・・・じゃなくて、一杯のご飯。

その大切さ。

今の日本人の食生活を考えることは、そのまま未病に通じると思う。

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2009年8月23日 (日)

ことりっぷ co-Trip

昭文社からでているコンパクトな旅の本、一冊また一冊と買い足してふえてきた。

Conceptは、「週末に行く小さな贅沢、自分だけの旅」。

旅をする段になると、情報を集める。

限られた時間で、満足いく旅にしたい。

書店で旅のガイドブックを見比べる。自分の志向に合う本を買い求める。

その最近の選考で、「ことりっぷ」を選ぶことが多い。

ひとつには、「観光」と「旅」の違い。

「観光」を目的としたガイドブックでは、場所が編集の軸となっているものが多い。

エリアと観光名所を軸にしたガイドブックでは、情報が新しいか面白いか、デザイン・レイアウトが美しいかが、判断尺度となる。

「旅」の場合、旅の時間軸の中で、情報の編集性に目が行く。

そのガイドブックがどのような旅を提案してるか?-そこに情報として価値があると、今のボクは思ってる。

出張先の限られたOFFをどう満たされた時間にかえれるか?

その時、観光名所よりも路地裏に誘ってもらう方がいい場合がある。

家族旅行で「東京見物」をしようと考えた。

「ことりっぷ」の「東京さんぽ」と「東京」の二冊を買った。

勝手気ままに、興味のあるページに付箋を入れていく。

あまり計画に縛られぬよう、巧妙にざっくりラフにしておく。

旅と旅行は違うもの。

日常から離れ、流されて出会った発見と驚きが、旅の終わりに残ってほしい。

●ことりっぷHP

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2009年8月13日 (木)

学研新書「男の養生訓」

最新の漢方医学による体質改善・生活改善の術(すべ)が書かれていて面白い。

中国医学は、病自体を起こさせないことに目を向けると云う。

未病(みびょう:半病気の状態)のうちに解決してしまうのが重要とする考えは正しいと思う。

日々の「養生」が大切。

養生とは、「生(命・気)」を「養う」ということ。(P35)

◎自分の身体を知る。◎食生活。◎病気の原因と対策。◎睡眠など、漢方医学の観点から説かれる。

肉体と精神という二元論で身体を捉えず、総合的に人間の身体を捉えているようで、新鮮だ。

朝の食事については、このようなアドバイスである。

牛乳、卵、ソーセージ、ベーコンのような栄養たっぷりの高タンパクの食品は消化がよくなく、消化管に負担がかかりすぎる。

むしろ朝一番は食べないほうがよいくらい・・・。

お医者さんが云うのとは違う論理が漢方医学にはある。

それが面白い。

ファミレスでモーニングを食べる生活をして太った経験がある。

食欲と、身体が必要としている栄養摂取とは、必ずしも一致しない。

むしろ食欲は暴走しがちでもある。

お盆に、今一度、自分の「養生」について考えてみよう。

身体のメンテナンスをし、生活改善するにはいい時期である。

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2009年8月 7日 (金)

雲のむこう、約束の場所

「新海誠2002-2004」と副題にある新海誠氏の本を買い求めた。

風邪で寝てる次男坊に、何か買って帰ろうと思った。

紀伊国屋書店の店頭で「新海誠」で検索すると、この本の在庫があった。

新海誠を好きな次男坊にとっては興味ある内容だと思えた。

新海氏の少年時代から「ほしのこえ」、そして「雲のむこう、約束の場所」へと続く道が語られる。

序章は2004年11月20日、東京・渋谷シネマライズでの新海監督の舞台挨拶だ。

Image232 

本を手にして思う。

不思議だな。

今朝の空、そこに広がる雲。

そして何かを祈ったこと。

夕べに手にしてる本「雲のむこう、約束の場所」。

その本はボクの手元にやってきた。

不思議な巡り合わせで一日が組立てられてる気がした。

今日は早めに仕事を切り上げて、帰宅しよう。

ボクの「約束の場所」に、今日は早く帰ろう・・・。

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2009年6月 9日 (火)

良書「一生太らない体のつくり方」

ダイエットに関する仕事をするので、ダイエットの理論的背景となる本を探した。

著者・石井直方(いしい・なおかた)氏。

東京大学教授。

あまり説明的ではない文体で、筋トレこそダイエットの王道であると説く。

食事制限だけのダイエットは、脂肪を落とすと同時に筋肉も落としてしまう。

結果、基礎代謝を減らし、「痩せにくい体」をわざわざつくると説明する。(P44)

リバウンド時には脂肪をふやしてしまう。

ーちょっと恐ろしい循環になる。

石井氏のダイエット戦略は二つ。(P86)

①運動をすることで脂肪を消費する。

運動をしていないときに消費する

筋トレが、いかなるモノか?ーそれを明らかにし、まさに「太らない体をつくる」つくり方を説く。

まず筋トレをして、その後、有酸素運動をすべし・・・といった運動の順番についても言及されてるのがうれしい。

ダイエットは、筋トレの視点からアプローチする事が、一番理にかなっていると思った。

食べ物の誘惑を生涯しりぞけて生きるべきかどうか?

人はやはり美味しい食事で、癒される。

基礎代謝が落ちていることに無関心で、食事制限をするのは、ちょっと哀しい。

筋トレには、フィットネスクラブに行くなど仕組み化が必要だと思うけれど、挫折しない仕組みを習慣にしたら、たぶん「一生ふとらない」境地に辿り着けるだろう。

一生太らない体のつくり方―成長ホルモンが脂肪を燃やす!

理論武装に役立つ書であり、実践し検証してみたい書である。

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2009年6月 5日 (金)

村上春樹氏「1Q84」 BOOK2を読み終えた

(「1Q84」の中身について、言及しない方針で書きます。ご安心を。)

5月28日(木)に二冊(BOOK1,BOOK2)購入し、全て読み終えたのは雨の金曜日。

麻布十番にあるウェンディーズだった。

打合せまでの時間に読み切ることができた。

ふう・・・。

この一週間、電車の中で、隙間の時間で、この小説を読み進んだ。

現実世界と、小説世界からくる言葉とイメージとの狭間で、生活した。

わからないことも多くある。

しかし、わかるから面白いというものでもない。

わからなくても面白いと思える小説だった。

世界の中で人はわからぬまま生きてるように、小説の世界でも、わからないまま生きていくことがあってもいい。

判りたいが、今は判らない。

あるいは、書いてる村上春樹氏も、わかっていることを書いているのではないかもしれない。

1Q84を読み終わった人と、話をしてみたい。

あなたは、どのように読んだのか?・・・と。

それを訊いてみたい。

全ての人に読んでほしいと云えないのは、娯楽とは違う量感を感じたから。

ハングリー・マーケットが形成され、小説部数の伸びは予想を超えた現象となった。

その現象が村上春樹氏によって、喜ばしいことであるのかどうか?

彼のみぞ知る。

雨の週末。

月をみることは、先になりそうだ。

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2009年6月 3日 (水)

村上春樹氏の「1Q84」BOOK1を読み終って・・・

今朝からBOOK2に入った。

(作品内容に、ふれないように語ります。)

昨晩、帰宅途中にBOOK1を読み終えた。

濃密な世界、すこし歪んだ世界が展開し、BOOK2でお話がどのように収斂していくのか?楽しみである。

上巻、下巻と思っていたのが、少し違うようだ。

BOOK1が第1章から始まるのは当然としても、BOOK2も第1章から始まる。

二つの世界が相互に浸潤していく構成。

ストーリーがどのように運ばれていくか?という牽引力もさることながら、村上春樹氏の文体そのものからくる快感が、もうひとつの魅力だ。

長距離ランナーが自らのペースを維持するような感じで、文体の密度やスピードがオペレーションされている。

電車のちょっとした移動時間、食後の僅かなひととき、そういった隙間の時間を埋めるものとして、「1Q84」があった。

今週末までには、BOOK2を読み終えるだろう。

発売されて、一週間。

ボクにとって、5月の終わりと6月の始めは、「1Q84」weekである。

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2009年5月28日 (木)

村上春樹氏 最新長編小説 1Q84

(これはブック・レヴューではありません。設定もストーリーにもふれません。ご安心を。)

新潮社から5月29日に発売されるという村上春樹氏の久しぶりの長編小説が、既に書店の店頭を飾っていた。

それを手にとって、新刊上下巻の量感を確かめた。

パラパラと中身を読んだ。

IQ84(アイキュー84)だと誤読してた。

1Q84

ichi-kew-hachi-yon

そう小さく但書き。

BOOK1のイエローの帯には、過去と現在の相関にふれる文章がある。

BOOK2のブルーの帯には、心とものごとと世界に言及する文章がある。

村上春樹氏の意向で、徹底的に情報を遮断された中で、発売される最新小説の発行日は奥付では2009年5月30日とあり、HPや店頭のポスターでは5月29日と告知され、僕は28日に書店の店頭で、その最新刊の量感を確かめてる。

永らく小説からは、遠ざかってた。

生きる現実に比べ、小説家の妄想力や想像力は、自分を納得させてくれないと思ってた。

いろいろな小説を手にとっては、平台に返していた。

小説から遠ざかっていた永い時代、ボクは現実を戦っていた。

そして今も、戦っている。

けれど今日、ボクは、村上春樹氏の最新小説を購入することにした。

今日、自分がこの小説を手にとって店頭で逡巡している事に、何か意味があると思えたからだ。

買わないで、立ち去る自分がいた。

購入して、読み始める自分もいる。

二つの未来の自分がそこにいる。

そしてボクが選んだのは、購入して、読み始める自分の方だった。

村上春樹氏の初期の小説から、時代の空気を共にしてきた自分は、自分の生きる世界の解釈を、今一度、村上氏の世界に描かれる彼の物語の中で探ってみたいと考えた。

それが、ボクのこの「1Q84」を、今日手に入れた理由である。

ボクは、明日になったら、買わなかったかもしれない。

けれど人生というものは、そのようなものであると、既にボクは知っていた・・・。

ボクは、1Q84を読むべき運命にあったのだ。

1Q84(1)

1Q84(2)

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2009年5月26日 (火)

新刊「ブレイン・ルール」

NHK出版から副題に「脳の力を100%活用する」とあるこの最新刊「ブレイン・ルール」が出たのは、5月25日。

つまり昨日。

その日にこの本に出合って購入した。

必然に近い偶然の出合いがあったといえるだろう。

最近「脳」に関する本が多い。

けれど脳について解明されていることは、まだ限られている。

この本は既に解明されている脳の働く仕組を、12のルールに基づいて解説している。

「運動」「サバイバル」「配線」「注意」「短期記憶」「長期記憶」「睡眠」「ストレス」「感覚の統合」「視覚」「ジェンダー」「探検」の12のルールは、体験的に納得する事が多い。

本には、その厚味やデザイン、量感に、パッケージとしての魅力がある。

この本にはそれが備わっている。

もうひとつ備わっているのが、DVD。

おそらく、この著者はおそろしくサービス精神が旺盛で、かつ子供心を大切にしている人だ。

能天気な明るさで、脳が最も気持ちよく創造性を発揮するツボを語っている処が、とてもいい。

(まだ数十ページ読んだ処ですが、発行されたばかりの好著の紹介です。)

ブレイン・ルール [DVD付き]

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2009年5月 9日 (土)

クラウド・コンピューティング (朝日新書)

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

買ったきっかけ:
net領域で新分野の仕事をすることになったため、その分野の様々な書籍を購入して勉強した。その時、次世代コンピューティングについて、入門書として本書を購入した。おまけのつもりで購入したこの本、大当たりだった。

感想:
「クラウド・コンピューティング」という概念をわかりやすく解説してくれる良書だ。「地球の歩き方」がそうであるように、netの世界で飯を食ってる人が、自分が今netの世界のどこに立っていて、これからどこに向うのか?ーそれを知るために、地図が必要である。その地図に相当する本である。

おすすめポイント:
「クラウド・コンピューティング」が<現象>であるという認識の元、①サービス化、②ボーダーレス化、③オンライン化、の三軸で「クラウド・コンピューティング」を捉え、最後に課題と未来にふれる構成。付録に、クラウドを体験するサイト案内がある等、まさに入門書。旬。

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

著者:西田 宗千佳

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

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2009年5月 2日 (土)

ananの表紙 吉瀬美智子さん

書店の店頭の雑誌からオーラが出てた。

五月の光が似合う感じがした。

anan。

アンアンの特集「狙い撃ちダイエット」。

美しい女性が表紙にレイアウトされていた。

このアンアンで、初めて名前を知る。

吉瀬美智子さん。

透明感あるオーラを感じた。

●吉瀬美智子さんHP

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2009年4月24日 (金)

コンサルタントの習慣術

経営コンサルタント・野口吉昭氏による「習慣化のプロセスをマネジメントする」発想と技術の本が、朝日新書から出た。

ポイントは、①「見える化」。②「ランドセルサイクル」。③「愚直さ」。

コンサルタントの習慣術とは、「プロフェッショナルの習慣術」のことであると著者は説く。(P47)

具体的な習慣化の応用法として、次の章が展開される。

考える力」を磨く習慣術

主体的な行動力」が身につく習慣術

新たなものを創り出す」習慣術

打たれ強い人」になる習慣術

人を動かすリーダー」になる習慣術

論理的に思考する筆者の文体は論理的で、根性論や精神論ではなく、「習慣」の「仕組み」化につながる論理的方法論が語られる。

なかなか密度の濃い内容だ。

今度のGWで、この本に影響を受けて一つ実行してみたいことがある。

1日30冊の本を読んで、1日でその道のプロになる  (P109)

身体に30冊分の情報のフローを発生させて、1日でどのように会得しうるものかを試してみたい。

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2009年3月24日 (火)

本田式サバイバル・キャリア術 (幻冬社)

「レバレッジ」(てこ)というキーワードでヒットメーカーの本田直之氏の最新刊を読んでる。

第1章「個人サバイバルの時代へ」、第2章「決め手はサバイバビリティ」、第3章「会社で働き、キャリアを磨く」、第4章「一生通用するキャリアを築く」、第5章「サバイバル・トレーニング」で構成されている。

「サバイバル」という言葉がリアリティを持つ時代となった。

この本を読んでて、面白かったのは、「エージェント五社以上に登録する」といった事が書かれている処。

そうしてみようと、単純に思う。

それぞれのビジネスマン毎に、この本に書かれていることの受止め方は違うだろう。

そのビジネスマンの今いるステータスに応じて、違った角度から、この本を読むことになる。

しかし世界的に起っている事象は大地殻変動であり、あらたなパラダイムを模索している過程であるということに異論を持つ人は少ないはず。

自分はどうか?という観点で、読む。

本田直之氏の書いている方向性に、自分は移行しているなと思った。

まだメジャーではなく、マイナーな世界ではあるが、クライアントと自分の関係性、会社と自分の関係性の双方とも、従来のビジネスマンの在り方とは異なる方向へと、自分もまた移行しているーそんなことを、本を鏡にして気づく読書経験だった。

自分にとって、サバイバルという言葉が重要なのは、守るべき家族があるから。

自分がしっかりとこの時代を生き抜くことが、家族を守ることだと思うから。

ゆで蛙になってしまわないよう、「小さな変化、ちょっとした不安定」を意識的に取り入れる。(P49から引用)

本当は、この時代だから、ではなくどのような時代であっても、一所懸命に生きる、ということであろう。

楽して生きれる人生があるならば。

しかし「楽」だけの人生で後悔がないかどうか?ー今のボクにはわからない。

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2009年3月23日 (月)

「孤独と不安のレッスン」(鴻上尚史)大和書房

「孤独と不安のレッスン」に続いて、小さな文字で「よりよい人生を送るために」とある。

鴻上尚史(こうかみしょうじ)氏の著書を書斎の本棚から引出して、読み返した。

孤独には「ニセモノの孤独」と「本当の孤独」があること。

不安には「後ろ向きの不安」と「前向きの不安」があること。

そういう基本軸のもとに、舞台演出家である鴻上氏らしい身体論で、若者に語りかけるように説く23章である。

例えば、「恥ずかしくない孤独を体験してみる」(3章)、「自分との対話の仕方を知る」(5章)、「「考えること」と「悩むこと」を区別する」(10章)、「つらくなったら、誰かに何かをあげる」(16章)、「自意識を静め、ノンキになる方法を見つける」(18章)、「あなたを支えるものを作る」(20章)、「声に出してみる」(23章)等、おそらく鴻上氏が自ら「孤独と不安のレッスン」を経て、会得した技法を説いている。

孤独と不安に対する心構えを説く章も、精神論ではなく、身体論で語っている処がいい。

本というものは、素晴らしいものだと思う。

永らく書斎の書架にあった本が、再び、自分に働きかけてくれる。

三年前に購入し、たしかに読んだ。

その本を、再読した。

以前よりも、もっと深く身体に沁み込むものを感じた。

少し、自分の成長を感じた。

三年前に、記したブログ記事を読返して、そのように感じた。

人間としての基本(ファンダメンタルズ)を身に着けることは幾つになっても大切なこと。

強くなる、というのは強固になることではなくて、しなやかになることかもしれない。

そう思った。

●2006.7.4.過去記事

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2009年3月10日 (火)

「戦力外通告」~プロ野球を「クビ」になった男たち

プロ野球選手にとって、ある日訪れる「戦力外通告」-それはクビを宣告されること。

プロ野球に全く詳しくないのに、この本に興味を持ったのは、逆境に直面したプロフェッショナルたちが、どのようにその逆境を克服し第二の人生を歩んでいったかを知りたかったから。

大越基、田中一徳、橋本清、石毛博史、野村克則、五人の選手たちの野球人生が描かれる。

栄光の時より、戦力外通告という苦境にどう対峙し、それを乗越えていったか?に主眼が置かれる。

軽い読み物風に記述されており、さらっと読める。

描かれた苦悩は、あるいはさらっとし過ぎてるかもしれない。

きっと爽やかさの裏には、深い苦しみと葛藤、そして悔し涙があったに違いない。

いくつかの印象的な言葉が残る。

田中一徳:「何も変わらないんであれば、成長はできないですよね」

橋本清:「家族を持ってからは違う。とにかく必死だった」

石毛博史:「自信だけなんだ。どうやって自信を取り戻すか。それだけのことだ」

野村克則:「今、ここに一生懸命ー」

非情な世界で、組織の矛盾、身体の故障、運命の悪戯、神様の与えた試練。

そんな中にあって、それでも前へ進もうとするプロたちの姿は、我々ビジネスマンにとって励みとなる。

野球のプロフェッショナルから、人生のプロフェッショナルへと成長していく。

その姿に打たれた。

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2009年3月 9日 (月)

AERAの特集 「体感年収を上げる」

AERA(アエラ)09.3.9号(No.11)の特集「体感年収を上げる」は、興味深かった。

体感年収・・・面白い着眼点だ。

例えば、「収入を時給換算してみる」。

働く時間と収入の相関を調べる。

残業しないでプライベートの時間を確保する。

そのためには、生産性を高める必要がある。

そして「生産性が高まると、体感年収も上がる」と云う。

特集の記事で、印象に残った言葉をノートに書き写した。

「会社のためではなく、目的意識をもって自分や社会のために快適に仕事をする。大切なのは目の前の年収ではなく、生涯プレーヤーとして安定して働き続けることです」(引用終り)

自分時間に占める仕事の時間は大きい。

その時間を仕事に費やすことにより、人は生計をたてている。

しかし自分時間には、家族の時間、未来のための時間という大切なものも含まれる。

そういう時間を確保するために、現在の仕事に費やす時間にリミットを設けることは、大切なことではないか?と考えた。

ワークライフバランスという言葉は、仕事と生活が別のもののように感じられて、違和感があった。仕事が生活に等しい生活を送ってるビジネスマンの方が多いと思う。

けれど、今の仕事がそのまま永続的に続くと考えるのは幻想に近い。

そんな変化の激しい時代に生きている。

だから未来にあてる時間を確保することが、大切なのだ。

生涯プレーヤーであるためには。

だからこそ生産性を上げて、さっさと帰れるライフスタイルを身につけるべきだ。

去年までは仕事にとことん注ぎ込んだ仕事の仕方だった。

その仕事の仕方について、考えるヒントをくれた記事だった。

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2009年3月 4日 (水)

再び「最前線のリーダーシップ」を手に

座右の書を再び手にして仕事に向かう日々。

「最前線のリーダーシップ」。

原題:Leadership on the Line.

ハーバード・ケネディスクールの研究者の本が今、ボクのon the lineを支えてる。

最前線ー。

あなたが立っているその地点。

寛いでいるあなたではなく、仕事の最前線の、あなた。

ある日ある時、矛盾と葛藤に曝される、あなた。

人生は決してうまくいく時ばかりではないから味がある。

そんな時、あなたの支えになるかもしれない本のひとつ。

そのP288.

聖域を探す

再読した。

ー聖域とは、自省と再生の場。

そんな場所に退避して、自らのコンディションを整える。

電話を通じて、共に戦ってる仲間たちの声を聴く。

切ない程、勇気づけられる。

けれど、ボクが抱える責任と矛盾は大き過ぎて、ね。

まずは聖域(サンクチュアリ)で体勢を整えるさ。

笑顔と余裕のバックヤードでは、そういう事が必要だと知った。

多分、自分は、既に大人になってしまったのだ・・・。

●過去記事

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2009年2月14日 (土)

野口悠紀雄 超「超」整理法

2008年9月16日に第一刷発行(講談社)なので、五ヵ月後の春一番の日(2/13)に購入したボクはレイト・カマーかもしれない。

整理法を求めていた訳ではなかった。

DIMEの2009.1.6号のキー・パーソンinterviewで、野口悠紀雄氏が「21世紀を生き抜くための『読み・書き・検索』」と取上げられ、その記事を読み興味をもった。

デジタルオフィス、グーグルフォビア(恐怖症)、クラウド・コンピューティングといったキーワードと共に、これからのビジネスに求められるのは。「検索」と「問題設定」の能力という主張が気になってた。

おそらくビジネス上の能力開発と技術革新に、興味があったのだろう。この本を読んで単なるノウハウ本にない哲学を読めて良かった。

知的生産の技術、知のスタイルを変える「検索」について学ぶ先には、「創造的な知的労働」について考えるヒントがある。P289で「知的労働者が搾取されている」(引用)ところへ辿りつく。

大前研一氏(1943生)と野口悠紀雄氏(1940生)は、同年代といえる。

違ったアプローチで知の技法を語り続けるお二人のベクトルは、ある1点で重なる。

若者たちが「スモール・ハッピネス」なまま搾取される側に回ってほしくないということ。

野口氏の言葉を借りれば「固定と停滞からは何も生まれない」(P294)ということ。

搾取は何も企業や日本国だけからのものではない。世界から搾取されるリスクがある。

漢字を読めず言葉をうまく使えない政治家が、言葉巧みな政治家にやられてしまう現実を、TVでみれる時代に生きている。

この本を読んで、早速Gmailを使えるようにした。

デジタル・オフィスはGmailで組立てられるから。

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2009年2月 7日 (土)

大前研一 最新刊 <「知の衰退」からいかに脱出するか?>

大前研一氏・最新刊は「集団知」をフィルターとした「21世紀日本人論」(光文社)である。

440ページのソフトカバーのこの本を買ったのは、その副題に惹かれたからだった。

そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!!

第1章:「低IQ社会」の出現 第2章:官製不況の根は「知の衰退」 第3章:一億総「経済音痴」 第4章:政局と「集団知」 第5章:ネット社会と脳 第6章:無欲な若者と学力低下 第7章:「集団IQ」を高める教育改革 第8章:「低IQ社会」で得をしているのは誰か 第9章:勝ち組から学べ 第10章:21世紀の教養 

以上10章でで構成されている。

大前氏の文体は話し言葉のようで、歯切れがいい。だから同じ読書スピードで読んでいける。

内容は辛口だ。場合によっては抵抗感を覚える人も多いだろう。「低IQ」という集団知の視点は耳に痛いことばかり。

しかし大前氏の読者は「このままではいかんぞ!」と彼に発破をかけられることを内心望んでいるはず。

そういう意味で啓蒙書である。

その論理思考は、普通の日本人と日本社会からみると、アグレッシブ(攻撃的)で、革新的だ。この論理が日本社会に拒絶されるのは、既得権を守る守旧派にとっては容認できない解決法であるからだろう。

この最新刊を読んで、強く感じたのは、大前研一氏の現代日本に対する深い危機感と絶望であった。いままで感じたことのない深みにあると感じた。

しかし彼の持ち味は、行動をやめないこと。

少しでも自ら出来ることで、日本を変えようとしているところ。

冒頭に記した副題は、大前氏に当てはまる言葉であろう。

大前研一さんは、充分ユニークな生き方をしている

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2009年1月16日 (金)

「クーリエ・ジャポン」 オバマ演説DVD

講談社の月刊誌「COURRiER Japon」(クーリエ・ジャポン)2月号に、特別付録DVDがついている。

2008年11月4日、シカゴで行われたオバマ氏の勝利演説のDVDである。

PhotoDvd本文には対訳とスピーチ専門家による解説が載ってて、興味深い。

そして、やはり映像。

音声だけよりも臨場感が伝わってくる。

CNNの映像は、作為的でない演出が施されており、この日集まった20万人と云われる聴衆の興奮と感動を伝える。

聴衆のカタルシス(感動や涙)に比べ、オバマ氏は冷静である。

オバマ氏は演説のカリスマである。自ら原稿を書くと云われる。

その知性。

それと共に彼の声の質が生来の武器になっている。

言葉の力で鼓舞する姿は、学ぶべきものがある。

この約17分間の映像に収められた勝利演説のタイトルは次の通り。

The Hope of a Better Day

“良き日への希望”

希望こそ行動力の源泉なのだ。

まもなくオバマの時代が始まる。

その実感が湧いてくるDVDである。

(特別価格780円)

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2009年1月13日 (火)

「史上最強の人生戦略マニュアル」

「きこ書房」から出たこの本は、勝間和代氏が訳し帯で「私が最も影響を受けた本の一つ」と書いたために、書店の平台に並んでいる。

つまり売れている(らしい)。

全米で370万部の大ベストセラーとある。

著者フィリップ・マグローは訴訟コンサルタント。

約430頁の本は、テキサス出身の著者の馬力で「筆圧強し!」という感じだ。

アメリカらしさが力強さならば、まちがいなくアメリカらしい人生指南書である。

この本を手に取ったのは、新年の計画を立てようと思ったから。

12月に購入し、頁数があるため少しずつ読み進み、やっと今日読み終わった。

「史上最強の」と「マニュアル」は邦題で付加されたもので、原題は次の通り。

LIFE STRATEGIES

人生に戦略は必要と知っていても、なかなか実践は難しい。

けれどこの本は脅迫的に「戦略をたてよ」という追い込み方が凄くて、立ててみるか・・・という気持ちにさせる。

そんな気持ちがある内に、基本的なプランを立ててみようと思う。

その気持ちは三日間くらい持続するだろうか?

著者の勧める方法論の大半は、日本人である自分には向かないものだった。

ロジカルに詰める自己分析が、自分の信じる自己分析とは違うので。

しかし方法論は違っても、戦略立案の方法論は普遍的である。

自分の方法論で試みるきっかけを与えてくれただけでも、この本はプラスだろう。

430頁を読了すること自体、一種の試練である。

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2009年1月11日 (日)

映画「チェ 28歳の革命」

スティーヴン・ソダーバーグ監督を贔屓(ひいき)にしてる者は、このチェ・ゲバラ2部作を見逃したくないと思うだろう。(主演ベニチオ・デル・トロはカンヌで主演男優賞を受賞。)

昨日は「チェ 28歳の革命」ロードショー初日。劇場はほぼ一杯だった。

ソダーバーグらしい知性的なアプローチ。しかし技巧は緻密に仕込まれ、むしろ淡々と描かれている風だった。

革命が成就するまでの戦いの時間を縦軸に、NYを訪れ国際連合で演説する64年のモノクロームが横糸として織り込まれる。

戦いの現実と神話化されたカリスマ性とを往復しながら、チェ・ゲバラという人物と映画は併走する。

もっと劇的に描けたろうし、もっと英雄的に描けたろう。

しかし、そう描かない。

七年間リサーチを重ねて得たエピソードが紡がれた。そうパンフで読んだ。だから革命が成就する過程は英雄的行為よりも、読み書きを教えたり、医師として治療したり負傷者を運んだり、喘息に苦しんだりするチェを我々はみる。

デル・トロがカリスマ性をみせるのは、モノクロームの国際連合での演説シーンだ。

この第一部をみて、第二部「チェ 39歳別れの手紙」を見ない訳にはいかないと思った。28歳と39歳は「明」と「暗」であろうが、本当はゲバラは、ブレていないのでは?と予感した。

当時も今も、ブレる人間、ブレた生活をしてる政治家が多い中にあって、チェ・ゲバラは「ブレない人生」を貫いたのだろう。

個人的には森の中で戦いの合間の休息の時に、本を読んでいるゲバラがカッコよかった。

ゲバラがいまもなお世界中の若者にシンボルであり続けるのは、「革命家」としてでなく、「カッコいい男」のイコンだからと思う。

39歳の最期の341日間を、見届けておきたい。

2部の公開は1月31日(土)である。

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2008年12月 4日 (木)

「ソロスは警告する」(講談社)

「伝説の投資家」と呼ばれるジョージ・ソロス氏は、この著書の邦題を知って、「私は警告など、しておらんがね・・・」と呟くのを想像してみる。

原題は以下の通りである。

The New Paradigm for Financial Markets

「金融マーケットの新パラダイム」と訳せばいいだろうか。

穏やかなタイトルである。

現在七十八歳のソロス氏にとって最も重要な人生の一時期は、1944年から終戦までのナチスの祖国ハンガリー占領と、1947年のイギリス移住であった。(56頁)

彼の父はロシア革命前夜に、ロシア軍の捕虜となりシベリア抑留を経験した。銃殺の前に集団脱走を企てて祖国に生還した父親。

そして哲学者を目指したソロス氏。

この新著の第一部「危機の全体像」の第二章は「私はいかにして哲学者として挫折したか」である。

そして最後の結論で彼はこう書く。

ー「私が本当に読者に伝えたいのは、「人間の存在」について、である。」(引用・244頁)

そして、このように論を締めくくる。

ー「最後に、読者に対するお願いでもって本書を結びたいと思う。本書が、私という一個人による人間理解の試みの「最終章」ではなく、人間理解に向けて、衆知が結集される努力の「序章」であることを、私は切に願う。」(引用・246頁)

戦後の金融界を歩んだ七十八歳の男の心には"青年”が住んでいるのだ。

そしていまだ見えぬ人類の新パラダイムを思ってる。

今年読んだ本の中でも屈指の面白さを、ボクは感じた。

おそらく投資ネタをこの本から得ようとする人が読み落とす部分に、この著作の本物の宝物が隠れてる。

しかしソロス氏も云うように、人間は完全ではないから誤謬をおかすのだ。

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2008年11月22日 (土)

脱・金融大恐慌1993-2008

1993年12月に出版された「脱・金融大恐慌」を復刻して新たに新原稿を加え、注釈も加えて2008年4月に発行されたこの本には、不思議な味わいがある。

1993年の本の「おわりに」と題された終章に、「話を10年先に進めよう。」とある。

「いまは2003年である」とあって、近未来が語られている。その1993年の近未来は、2008年の今からみると、過去のことである。

復刻新版の刊行にあたり、最初に「すでに起った未来」と書かれてる。

この本の面白さは、「いまそこにある危機」は「すでに起った未来」であるという複眼的な読み物である処だ。

ちょっと難しい。

それは、1993年に書かれている文章を読んでいる自分は、その文章を1993年の過去のものとして読むと頭でわかっていても、あまりに現在に重複してるので、2008年のこととして読んでしまう処。

あんまり、こんな読書経験はできない。

それも、この著者(松藤民輔氏)の洞察が鋭く、未来を言い当てているから。

日興證券、メリルリンチ、ソロモン・ブラザーズを経て、金鉱山のオーナーになってる著者は、どこまでいっても異端なのだろう。

勝ち組、負け組が、すべて意味をなさなくなり、既成の知性の多くが全く外した現在、こういうブレのない主張を読めることが、ちょっとスリリングだ。

さまざまな知性がある。

しかし非常時に有効な知性は、得がたい。

1年後ですら予測困難なこの時代に、「羅針盤」がやはりほしいと思う。

そんな「羅針盤」の1つに、この本は有効であるかもしれない。

一言でいえば、歴史に学ぶこと。

私たちは、バブルとそれに続く金融恐慌を生き延びてきた、唯一の未来人なのだ。

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2008年11月16日 (日)

「竹中式マトリックス勉強法」

幻冬舎からでた竹中平蔵氏の学習法の本を読んでいる。

子供に勉強法を教えたいと思い、いままでいろいろな勉強法の本を読んできた。

この本は、その中でも少し異色だ。

勉強法の本の形式を借りて、「人生の基本」を教えたいという裏ミッションを感じる。

構成は次の通り。

●「マトリックス勉強法」とは? ●竹中式勉強法9の極意 ●竹中式記憶勉強法5の極意 ●竹中式英語勉強法7の極意 ●竹中式経済勉強法9の極意 ●世界に通じる勉強5の極意 

この構成からも、学校や会社で自らを優位に立たせるための勉強だけではなく、「よりよい社会をつくりたい」といったをもつ大人を育てたい、とする意図を感じた。

自分自身の編み出した勉強法に加えて、先人が編出した勉強法のノウハウを吸収することは、とても有効だと考える。

そういう言葉に、この本で出会うとは思っていなかった。

国民の幸せを適える国家百年の体系やヴィジョンは、志ある人間によってしか築くことはできないだろう。

そういうことを、大人ならば知っている。

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2008年10月26日 (日)

たまに行くBOOK OFFで、283円!

昨日書店で数千円、新刊を買ったので、今日は本屋さんには行かない、と決めていた。

読みたい本を購入したのに積読(つんどく)し、また新しい本を買うことがある。

(同じ本を二冊買ってしまい反省したこと、二度三度・・・。)

本ならいくら買ってもいい、という自分に甘いルールを永い事許してきた。本当は「買う」こと以上に、ちゃんと選んで「読む」ことを学ぶべきだ。

時々、古本屋を覗くのは、<本を買う欲望>を満たすためかもしれない。

新刊で輝いてた本が、時の経過で、その価値を減じてたりするのが興味深い。反対に価値ある本が105円だったりするのを発見し、宝物を見つけた気分になったりする。

そして今日は久しぶりに、近所のBOOK OFFへ。

新書がどれでも105円のセールをやっていた。じっくり吟味し2冊を選んだ。

そのうちタイムセールスで10%OFFというアナウンスがあった。

ハードカバーの書棚を物色する。

経済ってそういうことだったのか会議」(竹中平蔵×佐藤雅彦:日本経済新聞社)

1500円+税、が105円、を発見!

合計3冊購入。レジで315円から10%OFFされ、283円!

新刊価格3003円が合計283円とは。

しかし本の中身は、良書なら暴落しない。

2000年4月3日に新刊ででた「経済ってそういうことだったのか会議」を、2008年10月26日の今夜、世界金融危機の渦中に読む。

ちょっとしたスリリングな読書になりそうだ。

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2008年9月21日 (日)

「ユダヤ人大富豪の教え」

昨日に引続き、今朝もオフィスで仕事を始めた。

月曜を休めば四連休という暦は、今年のボクにはお預けだ。

今週が終われば、晴れて休もう。

いや、休もう。

そんな日曜の早朝のオフィスで、仕事をスタート・アップさせるために、このブログを書くことにした。

2003年7月に大和書房から刊行された「ユダヤ人大富豪の教えー幸せな金持ちになる17の秘訣」(著者:本田健)を再読してる。

きっかけは、「ビジョン・クエスト」の概念が書いてあったかな?と調べごとをしてて、書架にあったこの本を手にとったのが始まりだ。

約五年前に、この本をちゃんと読んだ記憶がなかった。

改めて読んでみようと通勤途上で読み始めたのが先週。

なかなか惹きこまれる。約2/3位を読み終えた。

17の秘訣は以下の通りである。

①社会の成り立ちを知る ②自分を知り、大好きなことをやる ③ものや人を見る目を養い、直観力を高める ④思考と感情の力を知る ⑤セールスの達人になる ⑥スピーチの天才になる ⑦人脈を使いこなす ⑧お金の法則を学ぶ ⑨自分のビジネスをもつ ⑩アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする ⑪多くの人に気持ちよく助けてもらう ⑫パートナーシップの力を知る ⑬ミリオネア・メンタリティを身につける ⑭勇気をもって決断し、情熱的に行動すること ⑮失敗とうまくつき合う ⑯夢を見ること ⑰人生がもたらす、すべてを受け取る

・・・

五年前にこの本を手に取りあまり印象に残らずにいたのに、今になってこの本がボクに多くを語りかけるということは、読むのに機が熟したということだろう。

成る程、そうだよね、という共感を覚える箇所がたくさんあるのは、五年間いろいろな経験をボクなりにしてきたからだろう。

最近書店に行くと、この本のような「お金持ちになる本」がたくさんでて、ちょっと辟易する。

IN>OUT

この法則を技術論だけではなく、お金のパワーにやられてしまわずにマスターすることを説く本は、少ない。著者がお金持ちになりたくて本を書いていることの方が多い。

再発見した事柄は「幸せな」金持ちになるために、役立ちそうなこと。

今週の前半には、この本を読みきろう。

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2008年9月10日 (水)

「千円札は拾うな。」

2006年1月にサンマーク出版から出たこの本のタイトルは、書店の平台で目を引いた。

けれど、そのタイトルにちょっと胡散臭いものを感じ、手に取ることはなかった。

今回この本を読了したのは、図書館の蔵書でみつけて借りたから。

読んでみれば良書だった。

著者は25歳で起業して以来15年、経営者としての経験をこの本に込めた。

冒頭にアインシュタインの言葉が引用されてる。

ー常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。

「時間」「お金」「人を見る目」の常識を捨てる含蓄ある切り口が紹介されている。

反語的であるかもしれないが、かなり真理がある。

リスクについて、考えてみる。

何か事を起こす際に、リスクを論じる。

しかし、何もしないことが、そのままリスクであることを、人は語らない。自覚しない。

そういうことに目を見開かせる話が、この本にはある。

何もしないで生きることが、果たして安泰か否か?

それは、生きるみんなが考えることだ。

何かを為そうとし、何かをしている人々には、エールを贈ってくれる本だろう。

ボクは、確かなエールを、この本から聴いた。

読む時を選ぶ本かもしれない。

しかし千円札は拾って、交番に届けるべきだと思うけど・・・。

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2008年9月 7日 (日)

散歩の達人 湘南ホッピー

「散歩の達人」最新号の特集は、湘南のホッピーのお店だった。

昨日、図書館でその記事を読んで、あるアイデアが浮かんだ。

ご近所を開拓する。

茅ヶ崎・辻堂の一杯飲み屋を、チャリで訪れたいと思った。

人は知っていると錯覚し、奢ってる。

足元のことすら、知らないんだ、ボクは。

大人の「不良」になりたいな。

と、云うことで、今夕、一軒のお店にトライした。

Photoとても、雰囲気のいいお店だった。

常連さんが支えてるお店には、それだけの魅力がある。

若者たちが先に飲んでいた。

お店の女将と会話を楽しんでた。

商社の名前と、東南アジアの国名がなかなか噛み合わないので、「伊藤忠」「ベトナム」と答えたら、若者から「物知りなんですねぇ・・・」と感心されてしまった。

それほどでも・・・。

こんな出会いもある。

ホッピーを2杯、焼き鳥を数本食べて、2000円。30分位で失礼した。

いいものだ、そう思った。

「散歩の達人」になれたなら、「人生の達人」になれる。

無駄なことを、きちんとできる人になりたい。

無駄なことに「生きる喜び」がひそんでる。

ボクは、立派な「遊び人」になりたい。

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2008年9月 2日 (火)

新書「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」

幻冬舎新書のこの新刊は5/30に第一刷、7/25には第七刷である。

売れてるらしい。

Gymで筋トレをしてる自分が読んで、ふむふむ、成る程、と納得の内容だった。

第1章「筋肉はビジネススキル」、第2章「目的は「続ける」こと」、第3章「トレーニングの原理原則」、第4章「トレーニングの常識・非常識」、第5章「トレーニングがうまくいく人、いかない人」、第6章「食事と睡眠の質を上げる」、第7章「フィットネスクラブ、トレーナーはどう選ぶ?」、第8章「できる人のトレーニング」、第9章「筋トレで学ぶ成功法則」。

ほぼ毎日Gymに行く。

ボクは思う。

「できる人」は「筋トレ」をする。vs.「筋トレ」をする人は「できる人」である。

この二つのテーゼは、全く別物ではないか、と。

脳は筋肉ではない。

むしろ「できる人」という言葉には、功利的な、競争意識を刺激する、何か個人主義的な響きがある。

メディアを通じ、<できる人>は大手を振るけれど、「できる人」など幻想の産物である。

人は自らできることをすればいい。

ならば、ボクは何故筋トレをする?

それを考えた。

きっと、筋トレはストイックな行為なのだ。

保守的な身体に向き合う時、人は謙虚になる。

自分が如何に出来ないのか、を思い知る。

そして僅かながら、できることをする。

し続ける。

「できる」とか「できない」とか、小賢しいことを乗り超えて、生き延びるために。

安穏として、生きられようか。

だからGymに行く。

毎日変わらぬことを持続する。

それで難局を乗り切ってきたし、また乗り切れると信じたい。

自分を信頼する。

習慣を守ることによって。

「できる人」になどならなくてもいい。

求道的な営みを日々、自分に課したいのだ。

大人もまた、安穏と生きてなんかいないのさ。

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2008年8月22日 (金)

新刊「脳が教える!1つの習慣」

7月に講談社から出たこの翻訳書の原題は、One Small Step Can Change Your Life.

:The Kaizen Way.

とあった。

「小さな一歩を実践する習慣」を「個人の成功」に応用する道を探ってきたのは、著者ロバート・マウラー博士(UCLA医科大学・臨床心理士)である。

この本が面白いのは、脳のシステムを知った上で、人生をよりよく変えるための原理原則を導き出した点にある。

「小さな質問をする」「小さな思考を活用する」「小さな行動を起こす」「小さな問題を解決する」「小さなごほうびを与える」「小さな瞬間を察知する」等、マスターして損はない実利的な内容だ。

「変化」は脳に恐れをもたらす、ということを認識する。

それを前提に、その恐れを乗り越える小さなステップを学ぶ。

根性論・精神論ではない実利的な技術は、青少年に教えてあげることによって、よい習慣を身につけるのに役立つことだろう。

人間の脳は、4~5億年の人類の進化の歴史を宿していると云う。

大脳基底核は、約5億年前の爬虫類脳。恒常性を司る。

大脳辺縁系は、約5億年前にできた旧哺乳類脳。感情・危険察知・闘争・逃走反応。

大脳新皮質は約1億年前から発達しはじめた新哺乳類脳。想像を司る。

この3つの脳が、人の頭にビルドインされていることの不思議。

脳のシステムを知ることによって、ひょっとすると人間が持つ脆弱性をコントロールしやすくできるかもしれないと思った。

この本は読むだけでなく、実践してみる価値がある。

自分自身を知って、自分をコントロールするためにも。

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2008年8月 5日 (火)

「嘘を見破る質問力」

書名のリードコピーには「反対尋問の手法に学ぶ」とある。

弁護士の書いた新刊(日本実業出版社)である。

相手の嘘を見破る5つの方法などが書かれてある。平易な決してハッタリのない良書だ。

本書を書いた目的を、著者は巻末で次のように語ってる。

(本書のエッセンスをしっかりマスターし、工夫を加えて) スマートで快適な人生を送っていただくことです。

「スマートで快適な人生」とは、人の「嘘」や「記憶違い」で翻弄されない生活だろう。

テクニックやセオリーを学ぼうと思い読んだこの本で収穫だったことがある。

嘘をつき通すのは、ストレスフルで精神的苦痛を感じるものらしい

一時しのぎができたとしても、人間は自らの「嘘」によって苦しめられる。その摂理は、なかなか気づかぬことだ。そして少し救いがある摂理だ。

結局、人は自ら自らの人生によって贖う。

そう思えば、トラブルに巻きこまれても、少しは冷静になれそうだ。

冷静になれる、ということは大切なコンディションである。

子供たちに、「うそをつくな」と教えるのは、真正直に生きろ、と云っているのではない。

「嘘」によって、自らの魂を穢さないで生きていってほしいから、そう云うのだ。

心の安寧を保つこと。

それは何より大切なコンディションである。

世界は、人が思う以上に、因果応報の摂理に支配されていると思う。

すべての嘘が悪いわけではない。

悪いのは、事実や真実を捻じ曲げて、自らの利のために他人を不利や不幸に陥れる嘘のこと。

それはシェークスピアの時代においても、おそらく太古にも、そして現代にも脈々と続く。

その中で、スマートで快適な人生を送るために、学ばなくてはならないことが、まだまだある。

もっと人間を、知らねばならない。

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2008年6月 2日 (月)

「十年先を読む長期投資」

さわかみファンドの澤上篤人氏の最新刊が朝日新書からでた。

副題は「暴落時こそ株を買え」。

週刊朝日の中吊りには、6刷とある。やはり売れてるらしい。

著者が語り部となって、長期投資の極意を明らかにする。いままで在りそうであまりなかった本である。

いつも書店にいくと、株や投資関連書の棚にたくさんの本がでてることに、感心する。人間はやはり欲の動物だから、この手のものを買って研究に余念がない。

けれど、ある時気が付いた。これらの本の多くは、著者が儲けたいから書いてるのであって、読者を儲けさせてあげたいから書いているのではないことを。

そして株式市場がギャンブルであるという認識に立つならば、アマチュアはカモになるという賭場のセオリーが、ここで当てはまることになる。

この澤上氏の新刊は、しかし、なかなか新鮮である。

澤上氏の長期投資に対する信念と哲学が、ゆるぎないからだと思う。

この本を読みながら、十年後を想像する。

いまから十年前を振返ってみると、やはり信じられない変化がこの十年の間にあった。

そしてこれからの十年もまた、変化する。

十年後を明るい未来にー。

そう考えることは、とても大切なことだ。

不安がったり、評論家ぶっているよりも、ささやかであろうと、明るい未来のために行動する道を選びたい。

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2008年5月 2日 (金)

ウルトラ・ダラー

GW中の通勤に、いつもとは違う傾向の本を読もうと思った。

ウルトラ・ダラー」。

前NHKワシントン支局長・手嶋龍一氏のドキュメント・ノベルである。

著者はこれを「小説」と言ってるが、本の帯にも書かれる通り、それは著者だけが言っていることで、誰もが事実を書いてると思ってる。

極めてリアルな国際社会のダークサイドが描かれ、面白い。

1500円のこの本が、古本屋で、100円で売られてることもまた、驚愕の事実。

100円で手に入れられる世界の秘密・・・。

世界は、やはり少し歪んでて、その歪みに気づけば、いろいろな不思議が見出せる。

目にはみえない世界が、智慧によって、その仕組が明らかになっていく過程は興奮する。

ガソリンの値段が跳ね上がってること以上に、興奮する・・・。

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2008年4月16日 (水)

高校の検定教科書 Vivid English Course

高校生になった次男坊の英語を教えるために、同じ教科書を手に入れた。

第一学習社の「Vivid English Course Ⅰ NEW EDITION」。

見開きにはSMAPが。そしてこの言葉。

ー Each of us is the "only one flower in the world."

「世界に一つだけの花」から、次男坊の高校英語が始まる訳だ。

帰宅途上で、教科書の約半分を読み終えた。

いつの間にか、自分の英語力が上がってたと再認識。高校1年が学ぶ英語の水準が掴めた。思った以上にやさしい英語だった。人生の英語の基礎の基礎は、おそらく高校一年で決まると決意も新たになった。

そして感心したこと。

とても教科書がよく出来ている。

ボクが高校生の頃は、もっと英米文学に傾注してた。エドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」だけが記憶に残る。この詩に流れる哀しみに、きっと静かに心打たれたのだろう。

きっと“感動”こそが、人の心に深く栄養を送り届けてくれる。

その意味で、この教科書には様々な感動の要素が見出せた。

これから人生を始める高校生に大切なことは、夢や希望を抱ける環境を与えることではないか?

そんな配慮がこの教科書のいろいろな処から、メッセージとして立ち昇ってくる。

例えば、こんな風に。Lesson1の最終節ー。

There are many different people in the world. All of us have our own ideas and ways. We should do our best and respect each other. After all, each of us is the "only one flower in the world." (引用終り)

個性を認め合い、相互に尊重しあう心を忘れた大人たちが、この社会に少なからずいるからこそ、私たちは若者に対し新しい世界を託す夢をみる・・・。

もっと全力を尽くして生きなくてはならない。

われわれ大人こそ。

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2008年3月28日 (金)

脳を活かす勉強法

副題に「奇跡の強化学習」とある脳科学者・茂木健一郎氏の学習指南書を、長男に渡した。

ー「三日で読めよ。31日までにね」

長男が読み終わったら、次男坊に渡す。それぞれ違ったラインマーカーの引かれた本が出来上がる。勿論、既にボクの黄色いラインマーカーがひかれてる。

学校では、勉強を教えるが、「勉強の仕方」は教えない。

常々、不思議なことだと思ってた。ほとんどの人は自己流の勉強法で、勉強を始める。

けれど本当は、「効率のいい勉強の仕方」というものがあって、誰かが誰かに指南してる。勉強の仕方を開発するためには、それ相応の研究が必要で、そこまで勉強する人に要求するのは酷な話だ。勉強の工夫ならばそれぞれが出来る。けれど効率のいい勉強の仕方は、そのセオリーを誰かに伝授された方がいい。武道にもスポーツにも鍛え方、練習の仕方がある。

同様に、脳にも、鍛え方がある。

著者の茂木氏に言わせれば「めずらしく売れてる」著書らしい。

ボクは読んで、既に自分がほぼ身につけてる勉強法だということを知った。

だから安心して、薦められる。

「ドーパミン」「強化学習」「タイムプレッシャー」「瞬間集中法」「脳のゴールデンタイム」などのキーワードが並ぶ。

結局、脳のコンディションを知り、集中して学ぶ。

すると脳は喜ぶ

そうやって学ぶ何千時間。そうでない何千時間。

そうでない何千時間は少し哀しい。

それぞれの息子たちが進学する。

人生の財産になることは?といえば、生涯学び続け、自分の脳をヴァージョンアップし続ける道を教えること。

たくさん失敗してきた親としては、手許にあるノウハウを早めに開放しなくては・・・。

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2008年3月21日 (金)

smart book

smartのことに関心を持って、大型書店でみつけた「smart book」。雑誌「モーターファン」別冊として07年5月5日発行。日本はやはり出版王国だ。必ずニッチな分野にも本はある。

Smart_bookスウォッチのS、メルセデス・ベンツのM、そしてArtからなる造語、smart。

そういう薀蓄を仕入れてく過程が、面白い。

春の嵐の中、息子と共に愛車で走った。4人乗りのコンヴァーチブルにいつも2人で乗ることについて語りあう。

ークルマがあると、こうやって温泉に行ったり、図書館へ行ったり、ママの買い物を手伝ったり出来るよね。こうして会話できることに意味があると思うんだ。

クルマは、A地点からB地点へと移動するだけのモノではない。こうして操縦すること。自分の意志のままに自由に移動することに、喜びを感じさせてくれるメカニックだ。

ならば、2人乗りのカブリオに乗って、バイクのようにさくさく動き回るのは、楽しいことに違いない。

そんなことを考えてる。

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2008年3月 7日 (金)

1日2000ドルの決裁権

日経ビジネス「アソシエ」3.18号の特集「ビジネス大格言」の中で、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの会社と従業員との関係性について興味深い記事を読んだ。

ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社・高野支社長が語る。

「リッツ・カールトンが最も大切にするのは、一番身近な存在の従業員とその家族です。2番目は業者の方とその家族。3番目がお客様となります」(引用 終り)。

お客さまは神様・・・と云われて久しいから、この言葉は個性的だ。

従業員と業者を、内部顧客と位置づけて誇りと喜びを感じて働いてもらうことにより、最高のサービスは生れると、高橋支社長。

うむ。成程。

従業員に迷いがあると、行動やサービス、チームワークに揺らぎが生じる。

そして同ホテルの従業員には、1日2000ドル(約21万円)の決裁権が与えられ、この額以内なら、上司の判断を仰がずに使えるという。

会社に信頼され、権限を与えられているからこそ、自らの判断で心からおもてなしができる。これもまた「性善説」に基いたバリュー・チェーンである。

企業の決裁権限を調べれば、その会社の社員との関係性が浮彫りになるかもしれない。社員を信頼しているか?どこまで権力を委譲しているか?そしてリスペクトし合える関係か?などを判断する有力な情報になるだろう。

ザ・リッツ・カールトンのモットーは次の通りである。

We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen.”

日本語訳:「紳士淑女をおもてなしする私たちも紳士淑女です」。

大人がすべてGentlemenであるわけではない。

戦場で真っ先に塹壕から身を乗り出し部隊を率いて突き進むのがGentlemenであるとボクは考える。最前線が過酷であればこそ、ホテルで身心を休めたいと思う。

自分もまたGentlemenでありたい。

しかし、そのためにまだまだ身につけるべきことがある・・・。

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2008年3月 4日 (火)

「ウェブ時代 5つの定理」

梅田望夫氏の最新刊を昨日手にとった。副題に「この言葉が未来を切り開く!」とある。長い期間、梅田氏が砂金掘りのように、珠玉の言葉を収集したものを5つの定理という形に整理した。

パラパラとめくって、ある言葉に出くわした。その言葉に勇気づけられた。買わずにいられない、そう思い、この本はいまボクの手許にある。

スタンフォード大学の卒業生向け講演で、スティーブ・ジョブズがスピーチした一節。 (P256から引用)

君たちの時間は限られている。

その時間を、他の誰かの人生を生きることで無駄遣いしてはいけない。

ドグマにとらわれてはいけない。

それでは他人の思考の結果とともに生きることになる。

他人の意見の雑音で、自分の内なる声を掻き消してはいけない。

最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。

心や直感は、君たちが本当になりたいものが何かを、

もうとうの昔に知っているものだ。

だからそれ以外のことは全て二の次でいい。 ースティーブ・ジョブズ」(引用終わり)

次男坊がMACをほしがっている。喉から手が出る位、ほしくなったら買ってあげると話した。十数万円が惜しいのではない。渇望して手に入れたPCでなければ、PCを自分の脳や手足にできないからだ。

次男坊は、あっさりと、喉から手が出るほどほしい、といった。

うむ。

MACを買い与える前に、試練を与えよう。

梅田氏のこの最新刊にある言葉をこれから選んで、日本語と英語でノートに清書させよう。高校3年間の指針となる名言集になるように。

次男坊がそのワークを仕上げたら、ボクはMACを買い与えよう。

言葉の多くは、スティーブ・ジョブズのものになることだろう。

ボクのクライシス・モメントを支えてくれた言葉でもあるから。

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2008年2月24日 (日)

書籍『黒字のための「5×6」の法則』

光文社ペーパーバックスの新刊、正式な書名は<破産から再起した社長が教える 黒字のための「5×6」の法則>。「5×6」はゴロクと読む。

同ペーパーバックス「カッコ悪く起業した人が成功する」を著した鈴木健介氏の新作。

昨年blogの記事を目にされた鈴木氏からご連絡をいただいた。文章の一部を引用したいとのお申し出。喜んでお受けした。

ブロゴスフィア“blogosphere”(ブログ圏)を、身をもって体験する思いだった。

新作で再びその一文を引用してくださるとのご連絡をいただき、楽しみに本を手に取った。

光文社ペーパーバックス、1000円札を差出すと1円のお釣りがくる。この感覚は面白い。1円帰ってくる処にちょっとしたエスプリが生れる。

手にとって、やはり自分の一文が気になり、それを確認した。照れくさい気持ちと共に、自分の言葉がいつのまにか独り歩きした・・・そんな感慨があった。

著者のあとがきには、ひとことで、この本の紹介がある。

ー起業を育てていく過程において「やってはいけないこと」「なすべきこと」を、5つのステージと6つのステップに応じて記した本。(引用おわり)

ビジネス書には成功したとする人の成功法がかかれることが圧倒的に多い。鈴木氏は破産からの再起という逆境で得た実践的な方法を説く。そこが類書と異なる点だ。

人は誰もが夢をもって起業する。しかし起業した人の70%が3年以内に事業撤退してる現実。(同書P46)

その現実の中で「生き延びる」「生き残る」ための智慧が、簡潔に語られる。

例えば

ー「事業を行う」とは自分が儲けることではない。事業を行うのは、「周りを儲けさせるため」。(同書P21)

ー客は神さまではない。(同書P55) やってはいけないこと<客をつくる>vs.やるべきこと<客を見つける>。

結局、武士の商売は誤ることが多い。徹底した顧客主義を考えると、名刺のカスタマイズにまで思考がたどりつく。

慢心してる人は、「やってはいけないこと」をどう読むだろうか?

きっと読み飛ばす時が、慢心の証になるのだろう。

Photo

本の国、ニッポン。新刊すら書店で探すことが多い。

Photo_2

新宿・紀伊国屋書店。ビジネス書コーナーでE14「経営管理」に・・・。

◎過去記事 ⇒ 

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2008年2月19日 (火)

聖域を探す 「最前線のリーダーシップ」

三百ページを超える「最前線のリーダーシップ」を今朝の通勤電車で読み終えるだろう。

2/1に購入し、この2月の歩みの中で、心の支えとなってくれた本である。

このリーダーシップについて実践的に書かれた本には、技術論を超える何かがある。

この本は最後に次の一文で締めくくられる。

世界は、あなたを必要としている。

困難な局面に直面する時が、人生にはある。そんな時に、自分を支えてくれるもの。それは、お前だけがこの苦しみを味わっているのではない、この経験には意味がある、と自ら言い聞かせる時。

本当は、誰もが困難な時に遭遇し、何とかその危機を乗り越えていく。

この本の原書のタイトル:

“Leadership On The Line-Staying Alive through the Dangers of Leading”

日々の挑戦の中で、Staying Alive するために、自らの聖域を確保する。

例えばー。

Photo車窓からみえる黄昏を、上手に撮影しようとして我を忘れる瞬間。

Photo_2 ビルボードの“笑顔”が自分のためにあると思える瞬間。

Photo_3 あるいは、何かが終わった一日のおしまいに、見上げる空など。

すぐ手の届くところに、聖域を持つこと。

過去記事 ⇒ 「最前線のリーダーシップ」

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2008年2月 9日 (土)

仕事がデキる人の「しないことリスト」

ビジネス誌「日経ビジネスアソシエ」(日経BP社)が「しないこと」をどう決めるか?を特集した。

「しないこと」を決めれば人生が変わるというのは、本当だ。経営学者ピーター・F・ドラッカーが「劣後順位の決定が重要」と云っているそうである。何をやらないかを決める。

時間と能力には限界がある。「しないこと」を捨て、時間を確保して「すべきこと」にエネルギーを集中する。

例えばマネックス・ビーンズ・ホールディングス社長CEO・松本大氏の「しないことリスト」

●よく分からない人とはつき合わない。

●中華料理を極力食べない。

●大切なことを夜に決断しない。

他に3項目。 (上記3項目、引用)

早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授・川本裕子氏の「しないことリスト」

●夜の宴席には出席しない。

●表裏を作らない。

●テレビは見ない。

他に1項目。 (上記3項目、引用) 

時間の無駄、健康上の留意事項、意思決定法、モラル・・・さまざまな「しないこと」で時間の選択と集中を行う。

ボクの場合の「しないことリスト」

◎残業しない。

◎時間泥棒の人とはつき合わない。

◎2回約束をやぶる人と次の約束をしない。

残業をすると帰宅時間が遅くなって、生活のパターンがくずれる。残業をしないために早朝から仕事に取組む。自分の時間をつぶすために、近づいてくる人がいる。ボクはそういう人のコンテンツ?という素朴な疑問が湧いた。2度あることは3度ある。相手に振り回される人生・・・。

結局、自分をコントロールし、「したいこと」をするためには、あれもこれもは出来ないと知る処から始める。頑張れば何とかなる、とか「為せばなる」の呪縛を一度といてみる。

命には限りがあって、だからこそ豊かに生きるためには技術が求められる。

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2008年2月 3日 (日)

新刊「最前線のリーダーシップ」

竹中平蔵氏が監訳したハーバード・ケネディスクールの研究者の新刊。帯には「変革に挑む人々が、危険をものともせず変革を成し遂げるための技術と心を習得する」とある。

リーダーシップというのは、いついかなるときにでもその力を行使できる。例えば夕食の席であろうと、会社の会議の席上でも、国会でも、地域の集まりでも、毎日の職場でも。

特別な職にあるないにかかわらず、現状を変えなくてはならないと思った時に行使する力。

この本は、そのリーダーシップの危険に満ちた本質を、最初に呈示する。

リーダーシップを発揮するということは、危険な生き方をするということである。 (P15)

なぜならば人々に大きな変化をもたらすことになるから。時に既得権益を危機に陥れるから、必死の抵抗にあう。それも陰日向なく。

この本は、そんなリーダーシップの本質に基いて、次の3つのテーマを具体的に論考する。

①なぜ、どのようにリーダーシップは危険なのか

②それらの危険にどう対応すればよいのか

③困難な状況のなかで心の活力を保つにはどうずればよいか            (P16)

例えばビル・クリントンがその評判を著しく落とした事件。そのケースにおける彼の状況とモニカ・ルインスキーの行動の源泉を鋭利に解析する。

権力の絶対的な孤独と誘惑。ただたんにモラルだけで断罪できる程、簡単なことではないことがわかった。そしてそんな逆境にある時、どうリーダーは身を守れるか?それをこの本は考えてる。

この本にボクは2/1出合って、親友と酒を酌み交わしながらこの本のことを語った。

Photo新橋の居酒屋には常連さんが集い、一列になったカウンターでは和やかな寛いだ時が流れる。

ボクもまた親友と肩を並べながら、穏やかな時を楽しんだ。

この本に書かれてることが、今のボクに必要なことだと悟った。

自分はずっと危険な生き方を歩んできた。それをまず自覚する。

そこから全ては始まる。

生きのびなくてはならない。

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2008年1月21日 (月)

新書「お金は銀行に預けるな」

勝間和代氏の新刊(光文社新書)の刺激的なタイトル、その副題は「金融リテラシーの基本と実践」である。

キワモノ的なタイトルだが、なかなか興味深い内容だった。

例えば、その125ページにこうある。

ー(引用)私は、資本主義というものは、厳しいいい方をすれば「賢くない人から賢い人へお金が流れるしくみ」だと思っています。(引用 おわり)

智慧というものは、こういうことを云う。

マーケットは常に“損をする”人を探してる。カモがいないと機関投資家は儲けられないからだ。

こういう原則を忘れて、カモになってる人は数知れない。

住宅ローンにせよ、不動産取得も、マインドコントロールが効いている。本当に得をするのは銀行と不動産業界と国家であるというのに。一生の十字架を「一家の主(あるじ)」は背負い込むことになる。(ボクもまた例外ではない。)

賢くなければ、いろいろなむしり方をされる現代にあって、この本は良書のひとつだろう。

書店に並ぶ「お金儲け」の本に騙されるよりは、まずはお勧めの一冊である。

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2008年1月 5日 (土)

PLAYBOY 世界の見方を変えてくれる50人の言葉

月刊プレイボーイ最新号が、言葉にまつわる特集を組んだ。

言葉は、人に勇気や生きる希望を与えてくれるもの。それを思い知る。

名著『夜と霧』を著したヴィクトール・E・フランクル。ナチス強制収容所を経験したユダヤ人医師フランクルは、戦後、収容所から解放され、精神科医としてロゴテラピーを創始した。人間の可能性を悲惨の最中でも見失わなかった彼は、こんな言葉を残している。

人間とは、ガス室を発明した存在だ。

しかし同時に、

ガス室に入っても毅然として

祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。

そんな言葉と47歳で急逝した詩人・寺山修司氏の言葉がどこかで呼応する。

詩人にとって、言葉は凶器に

なることも出来る。

私はジャックナイフのように

ひらめかせて、

人の胸の中をぐさりと

一突きするくらいは朝めし前で

なければならないな、と思った。

だが同時に言葉は

薬でなければならない。

さまざまな心の傷手を癒すための薬に。

いつの間にか、得をするためのハウツー本が増えてる。どうすれば人を出し抜けるか?年収を10倍にするには?そんな本ばかり書店の平台を埋めてる。

本当のPLAYBOYが少なくなった気がする。

PLAYBOYとは人生を楽しめる洒脱な大人のことを云うのだろう。

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2007年12月30日 (日)

本の買出しに 丸善へ

年末年始に読む本をまとめ買いした。東京駅近くの丸善へ。

Image006朝の9時からOpenしてる処がいい。

アーリー・バードにおあつらえ向きの大型書店。

人影まばらな店内を狩猟し、4冊まとめ買い。

その内1冊。勝間和代「効率が10倍アップする 新・知的生産術」。

マニアックにGearに凝る著者は今までにないタイプで面白い。

レジで店員さんから「お客様、著者の講演会がございますが、整理券 ご入り用ですか?」と案内された。頂くことにした。

「何名程の予定ですか?」

「百名から百数十名の規模になろうかと思います」。

2008年1月は、既に動き出している。

お店の外でしばし休憩。

Image007ピカソの「ゲルニカ」のレプリカに見入る。

色彩を用いず、モノクロームで描いた処にピカソの悲しみと怒りをみた。

昼間とは違う時が、朝には流れている。

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2007年12月 7日 (金)

「人生後半戦のポートフォリオ」ー文春新書の既刊から

副題に、-「時間貧乏」からの脱出、とある。

最近、自分の本選びに、ある方向性があることに気づいた。

人生の戦略を再構築しようとしてるー。

これからの人生を悔いのないものにしたい。若い頃は時間が無限にある気がした。そして人生の中で出会った人々の様々な変転をみてきた。

できるなら運命に流されるだけでなく、自分の望む人生を歩みたいと思うようになってきた。

いつ頃からだろうか?

このblogを始めた頃からかもしれない。

世の中の仕組みも、昔よりはよく判ってきた。人の心も人間関係の機微も判るようになってきた。

すると、「時間」というものが、実に大切なものということがよ~く判ってきた。

毎朝、万人に等しく与えられるもの。そして決して貯金できないもの。

その時間を生かすも殺すも、本当は自分次第。

そうやって人生は形成される。

人生の最終地で、どのような世界に自分はいたいか?-そんなことを考える。

そして「」しかない、ということを知る。

時間は、今しかない。

それが、今辿り着いた時間観。今の中にすべての未来は詰まってる。過去もまた人は再構築する存在であることも学んだ。

という時間を、どう生きていくか?

そんなことを考えている人間の周りには、その智慧を与えてくれる書籍が集まってくる。

この本もまたその一冊。

時間の主人公になることーそれが著者の目標にある。

そして「人間は時間の主人公である」と語ったのはギリシャの哲学者アリストテレスだった。

そう、

あなたはあなたの時間の主人公であるー。

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2007年12月 5日 (水)

「引き寄せの法則」とインターネット

ウィリアム・W・アトキンソンによって著された「引き寄せの法則」が刊行されたのは1906年。今から100年以上前のことである。

原題はThought Vibration or The Law of Attraction.

最近世界860万部のベストセラーとしてプロモーションされてる「ザ・シークレット」で「100年前の秘密の本」と呼ばれてるのがこの本で、KKベストセラーズから翻訳がでた。

100年の歳月を生き延びるということは、すごいことだと思う。僅か100頁に書かれていることは、人生の原理・原則ばかり。

アメリカの成功哲学の原点に位置づけられるものかもしれない。アメリカの実利的・現世的な成功哲学にヨガなどに流れる東洋哲学の影響がブレンドされている。このアトキンソンは日本のヨガ哲学者・中村天風にも影響を与えたらしい。

僕が興味を持ったのは、身の回りで「ある種の原理・原則」が働いてると、ここ数年感じていたからである。倫理的、心理的なことでは説明がつかない何かーたとえば幸せはどのように生まれるか?とか繁栄はどのように維持されるか?とか不幸な人はなぜ不幸をさらに呼び込むか?といったことに対する回答が可能な原理・原則があるように思っていた。

たとえば、宝くじに当たって巨万のお金を手にした人が次に、どのような運を引き寄せるか?ということについて、大人ならば科学的な対処をしておかないと、自らをアンコントロールにしてしまう。(宝くじを買わないボクは、絶対に当たらないので、その心配は無用ですが・・・)

そんな原理・原則を、100年前のアトキンソンが示してる。

面白かったので、原書も取り寄せ中。

インターネットには「引き寄せの法則」との親和性がある。

暗い話題には暗い話題を集める力が働き、幸せには幸せが集まる力が働いてる。

そんなことを考えながら、この本の今度は原書を読もうと思う。

◎過去記事⇒ 

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2007年12月 4日 (火)

ちくま新書「ウェブ時代をゆくーいかに働き、いかに学ぶか」

梅田望夫(うめだ・もちお)氏の昨年のベストセラー『ウェブ進化論』から、この時代を生き抜く勇気をもらった読者のひとりとして、その完結篇とうたわれる本書を買わない訳にはいかなかった。

新書で240頁を超えると、新書にも厚みが出る。

梅田氏は徹底してオプティミズムを貫く。

ー「新しい事象を積極的に未来志向でとらえ、挑戦する若い世代を励ましつつアドバイスを与えることのできる「知的で明るい大人」が増えなければ、未来の創造はできない。」(同書P14)

知的で明るい大人でありたい。そう願う。

生き残るためには、知的で明るくなければならない。

梅田氏はある意味で扇動者。アジテーターは革命期に必須な存在だ。

暗く否定的な人間が多いときにこそ、明るく肯定的な人間が求められる。

今の時代が革命期にあるという時代感覚を持つ者だけが、これからの十年間を生き抜いた先に、歴史上稀な時代を自分は生きたという感慨を持つことだろう。

流されてもいいから、生き抜いて、そんな感慨を、眺めの良い所で味わいたい。

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2007年11月24日 (土)

日本の知、本の力。丸善

日本橋・丸善で本を買った。一冊は『ウェブ進化論』の梅田望夫氏の新作『ウェブ時代をゆくーいかに働き、いかに学ぶか』(ちくま新書)。もう一冊は『ザ・シークレット』の出典となった100年前の名著とされるウィリアム・W・アトキンソンの『引き寄せの法則』(KKベストセラーズ)。

この二冊を購入するまでに、二十冊近くの本を立読みして品定めした。本屋の楽しみは、この立読みにある。

昨日選んだ二冊は、きっといい買い物だ。

112307丸善のブックカヴァーがお気に入り。

再生紙の手触りのざらつきが、とても手になじむ。

同じ本がいろいろな書店でブックカヴァーに装われる。一期一会であった本に「丸善」はBrandingを施した。

ー触れることから、本との冒険は始まる。

カヴァーを開くとそんな文字が目に入る。明治二年(1869)、丸善創業者は福澤諭吉の日本近代化を実現するために知と文化を事業とする丸善を興したと云う。二十一世紀に創業の志を胸に・・・と歴史・伝統・志にふれた短文が読める。

アマゾンで買う本の喜びもあれば、丸善で本に触れる喜びもある。

そしてちょっとカッコいいブックカヴァーで本を包む楽しみがある。

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2007年11月15日 (木)

「格差突破力」をつける方法

文藝春秋12月号の書評でこの新書の書評を読んで、興味をもった。洋泉社新書yから出てる。昨日日本橋の丸善で買ったのは、この本である。

著者は中山治(なかやま・おさむ)氏。21世紀日本研究所設立者。切れ味のいい文体で「格差社会をどう生き残るのか?」-その戦略の立案法を伝授する。

とても面白い。

如何に誤った情報やゴミ情報で、日本社会がミスリードされてるかが、舌鋒鋭く語られる。

例えば、儲け話は多く、書店にいけば株や投資の本が山のように置いてあるのに、身の回りで損をした人ばかりなのは何故か?ということが語られる。

情報を持っていないことが、如何に格差を産み出すか?

そんなことに気づかせてくれる本だった。

このような本は、結局どこでも買える形では出版されないのかもしれない。

毒だけど、解毒剤だと思った。

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2007年11月14日 (水)

『引き寄せの法則』(続き)

あまりの偶然なので、続きの記事を書くことにしました。

日本橋・丸善で企画資料を探してたら、目立つ処に『ザ・シークレット』のディスプレイがあった。さすが860万部も世界で売れてる本は違うなあ~と感心。

その小山の脇に、『引き寄せの法則』という本があったので、手に取った。

ウィリアム・W・アトキンソン・・・どこかで聞いた名前だなあ。

そうだ、『賢者の宝物』の著者の名だ。今から100年ほど前の本とあった。『ザ・シークレット』の著者は絶望した時に、ある本を贈られたという。

その本にインスパイアされて、『ザ・シークレット』を執筆することになったと書いてあった。しかしその本の名は明かされてはいなかった。

不思議なことがあるものだ。

「偶然」・・・そういうと、確率の問題のように聞こえるけれど、本当はその偶然に気づくか気づかないか。

そして気づいたら、それは『必然』になるのだろう。

『引き寄せの法則』の引き寄せは、アトラクションの訳だった・・・。

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2007年11月12日 (月)

全世界で860万部ー「ザ・シークレット」

amazonで深夜購入した。昨晩書斎にamazonの箱が置いてあり、一瞬、誕生日プレゼントが届いた気がした。

インターネット関連書籍と、世界的ベストセラーになってる(らしい)この「ザ・シークレット」(原題:the Secret)がパッケージされてた。

啓蒙書と察してた。角川書店のプロモーションが上手だ。全てはみせない。しかし印象的な新聞広告の記憶。まだ読んでいないボクの印象としては、シドニー・シェルダンのベストセラー販売の手法にそれは似てる。

実際本を手にとってみて驚いた。320頁あるハードカヴァーの本が全頁カラー印刷されている。古い秘密の本が発見されたような演出。インディ・ジョーンズとか昔やったPCソフト「ミスト」を想起した。これは単価1800円の本としてはコスト圧迫要因だろう。

ビデオムービーもある。 ⇒ 

このプロモーションもハリウッド映画的。

アメリカ人はプロモーションの重要性を本当に認識してる。

この本の中身は、読んでのお楽しみ。ベストセラーを読む楽しみの演出は充分施されてる。

あなたは「偉大な秘密」を手にしています

・・・そう云われて、読まないほどボクは天邪鬼ではない。

きっと、この本はやっぱり、誕生日のプレゼントなのだろう。

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2007年11月 7日 (水)

小説「ビット・トレーダー」

Bit Trader。ネット株のトレーディングを舞台にしたビジネス・クライム・ノベル。とても面白い。

著者の樹林伸は漫画やドラマの原作者だけあって、プロットの展開が速い。映像ならば細かいカットをモンタージュする緊迫感が、デイ・トレーディングの描写にはある。行為と心理の綾が面白い。

本の帯の見出しー

お金って、いったいなんですか?

皆、お金に対するさまざまな欲望がある。しかしきちんとお金を語れる人は少ない。お金は人を豊かにする一方で、人を狂わす。現実世界をみると、お金で人生を狂わせてる人は決して少なくない。一方でお金は大切なライフラインでもある。

このお金に対する問いかけは、そのまま読者の心の中で反響しつつ、やがて作中人物に共鳴していく。

経済書やマーケティング関連の書籍は山のように読むけれど、小説は久しぶりだった。描かれる世界に引き込まれ、異界をさ迷う感覚は楽しい。

仕事を終え帰宅するまでのひととき、小説というファイヤー・ウォールで仕事と私生活を区切る。そんな習慣は素敵かもしれない。

読み続けたいけど我慢しよう。帰りの電車まで・・・。

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2007年10月29日 (月)

読書週間に 読書習慣を考える

1ヶ月に一度も本を読まない人が五割ーそんな調査結果を朝のTVでやってた。

確かに本がなくても生きていける・・・かもしれない。

10290701cloudフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーがSF映画『華氏451』(1966)で描いたのは、書物が禁じられた時代。書物が発火する温度の原作はレイ・ブラッドベリ。故トリュフォーは書を愛した映画人だった。

10290702cloudナチスの焚書事件のニュース・フィルムを昔みた。本を焼く目的と本の価値を、逆説的に示すショッキングな映像だった。

本を読まない人は、読まないのだろう。読まなくても生きるクオリティが変らないと思うなら。けれど、本が人類の叡智を伝承する装置であることに変りない。

10290703cloud自分の人生はいまのままでよい。現実肯定的な人が多いことなのかもしれない。あるいはTVやインターネット等、他の媒体で情報が入手できるからかもしれない。

それでも、ボクは本を読む。

本が本当に好きだ。

毎週日曜は、図書館で勉強する。

折々のテーマで書架から数冊選び、読み進む。ノートにメモをとる。一冊の本で、運命が好転したこともある。本は教師。こちらの都合に合わせてくれる唯一の教師である。

102907sunset尊敬する故スタンリー・キューブリックは、夥しい書籍を読破した。ナポレオンの映画化を構想してたキューブリックは数百冊のナポレオンの関連書物を読んだ。その道の大家になって彼は映画に挑んだ。

彼もまた独学の人。きっとキューブリックは若い頃は、図書館に親しんだに違いない。

そんなキューブリックを、ボクは敬愛する。

◎興味深いblog⇒ 

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2007年10月26日 (金)

『賢者の宝物』ーゆるぎない真理の教え

装丁に惹かれ本を買うことがある。この160ページ位の小さな本もそうだった。装丁(色、手触り、レイアウト)が美しい。

Photo約百年前、アメリカ人 ウィリアム・W・アトキンソンが「成功の秘訣 THE SECRET OF SUCCESS」について書いた。

その真理は、「個性」「自我」「スピリット」「欲望」「熱意」「パーソナリティ」などの言葉をKeyに平易に説かれる。

特に筆者の『引き寄せの法則』は、興味深い。

書店にいくと、成功のHow to書がたくさんある。テクニックを書いたものが多い。世の人々がみな成功したがってるので、そのマーケット狙いで書かれてる。そういう意味では一番売れてる成功書に価値があり、そこに辿りつけない成功書は失敗書となる。筆者が成功してこそ成功書。

この『賢者の宝物』は人間界の原理・原則を書いてるので、成功書の範疇には入らないかもしれない。しかし人の世はこういう風に動いてる、ということに光を当てられる。

ニュースや事件、話題の渦中にいる人々の欲望の現れ方に、人間界の原理・原則がにじみ出ていることに、気づく。

原理・原則は、ライト・セーバーのようにモノゴトを切りやすくする。

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2007年10月22日 (月)

「坂の上の雲」 あなたの坂の上の雲は・・・

忙しい日曜日。日課の図書館通いに、時として福は訪れる。

司馬遼太郎「坂の上の雲」全六巻がリサイクル図書として市民に提供された。思わず図書館の人に「頂いて宜しいです?」と訊いた。後で図書館の女性が、袋まで持ってきてくれた。それ位のヴォリューム。

この図書館の顔になってるのかな。

その一冊を手に、お昼、公園で休憩した。

Photo明治という、日本がまだ小さな村のようだった時代。

その村は、軍隊を持つ近代国家を目指した。

102107それぞれの秋。日曜のひととき。

ふと、自分の「坂の上の雲」を思う。

「楽天的な時代」にボクは生きてる。

そう思った。

歴史は過去ではなく、今が歴史。

今、革命期に生きてると悟ったら、今があなたの「坂の上の雲」。

そんなことにちょっと心振るわせた日曜の午後だった。

坂の上の光り輝く白い雲を目指し、坂を上っていこう。

できることなら、あなたと一緒に。

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2007年10月21日 (日)

「レバレッジ・シンキング」

ベストセラー「レバレッジ・リーディング」の著者・本田直之氏による新作を読んだ。労力・時間・知識・人脈にレバレッジをかけ、少ない労力で大きな成果を生み出す仕事術を展開する。

著者が繰返し言及する“Doing more with less”(少ない労力と時間で大きな成果を獲得する)というConceptは様々な分野に適用できそうだ。

「お金」の大切さは、ほとんどの人が認識するけれど、「時間」の希少性について実感してる人はまだ少ない気がする。

時間資源が無尽蔵に残されてるように錯覚するのが人間だ。万人に等しく分配される“時間”はしかし“貯金”ができない。そんな時間を再投資する考え方には共感を覚えた。

プロスポーツの選手の場合、<トレーニング:試合>の時間比率は<4:1>と云う。翻ってビジネスマンの平均値で<学習・研究:仕事(試合)>の時間比率は<1:60>程度。(総務省の統計によると一日わずか10分程度しか学習・研究にビジネスマンは当てていないらしい。)

本田直之氏の幻冬舎新書『レバレッジ時間術ーノーリスク・ハイリターンの成功原則』にも具体的方法が展開されてる。

人は年を重ね、「時」の有限性を学ぶけど、「時」を失って初めて「時」の価値を知るのは惜しい気がする。若いうちから「時」の価値を知って、行動できるといい。

この本に「時」という財から成果を引き出す仕組が記されている。

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2007年9月20日 (木)

「いつまでもデブと思うなよ」-新潮新書から

1年で50㌔の減量に成功した筆者(117㌔⇒67㌔!)の究極の技術と思考法を明らかにした本書は面白い。

でも本当は、117㌔まで行くのが、まず凄い。

昔、スコセッシ監督の「レイジング・ブル」で実在のボクサー、ラモッタを演じるロバート・デ・ニーロは精悍なボクサーと引退後のぶくぶくに太った男の双方を自身の肉体を改造し造型した。

50㌔の減量に比べれば、自分の12㌔の減量など小さい。

成功するダイエットは楽しいーそう言い切る筆者の挙げるダイエットの効能は次の4点である。

①急にモテるようになる。②自分に自信がつく。③他人からの評価が変わる。④自分の人生をコントロールできる。

①については、みなから「もてはやされる」という意味だそうです。みんなダイエット法を聞きたがる。ダイエットはほぼ全ての現代人の関心事だから。

週末に秋物を馴染みの店に買いに行った。いままでAB体だったのがY体の細身のシルエットのジャケットを薦められた。鏡に映る自分のシルエットがシャープにみえて、何だかうれしかった。

そのジャケットに今日初めて袖を通し出掛けよう。

大切な社長プレゼンがある。

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2007年8月 4日 (土)

「富裕層の財布」~富裕層の生態 

プレジデント社からでた新刊書、「下流社会」(光文社新書)を著した著者(三浦展氏)が、今度は富裕層のお金の使い方を中心に、データに基いて分析してる。なかなか面白い。

富裕層は年収3000万円以上、もしくは金融資産1億円以上。ちなみに日本では金融資産1億円以上の富裕層は130万人いて、世帯数にして87万世帯と推定される。開業医、不動産、会社経営が多い。

一ヶ月の小遣いは富裕層全体平均で56万円。「こづかいで部長一人が雇える」(p27)という比喩には笑ってしまった。<小>遣いと呼べるかどうか・・・。資産5億円以上は、毎月229万円のお小遣い!

Great!

でも富裕層は忙しい。働きづめでお金が使えないほど、忙しい。だから富裕層になった訳である。使い切るより入ってくるから資産が形成される。

富裕層でないボクも忙しい。しかし働きづめでもお金は使ってる。(トホ・・・。)

通読して思ったのは、日本の富裕層はまだまだということ。

自分の消費を軸にしてる段階。社会や文化・芸術への貢献度は欧米の富豪に比べ低い。消費を肥大化させていって幸せだと人はどこまで思えるのだろう。案外、飽き飽きするのは早いかもしれない。お金が生きる瞬間というものは別にある。

昔バブルの時代、毎月信じられない金額の接待・交際費を営業開拓に使うことができた。けれど2年もそういう生活を続ければ、飽き飽きする。ポケット・マネーで行ける居酒屋がいいなあ~と思うようになる。

でも、一度でいいから、今月のお小遣い229万円、というのを体験してみたいなあ・・・。

うん。みんなと美味しいものを食べるパーティーでもやるだろうなあ。あわせて飢餓に苦しむ世界の人々へのチャリティーを企てるだろうか・・・。

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2007年7月12日 (木)

「マインドマップ」ー新しい思考技術

「新しい思考法が必要だ」と悟ったのは、潜在意識の方が先だった。

いくつかの書籍で、「マインドマップ」の記事を目にするようになった。トニー・ブザンのマインドマップの本はかなり前から知ってた。その時には「色や図版のきれいな本」という印象が先で、思考法を身につけようと思うまでには至らなかった。

では今、なぜ新しい思考法を必要とするのか?

仕事でもプレイベートでも情報処理しなくてはならない事柄が増えきた。ひとつひとつ普通の思考を展開してると、客観的に思考過程を掴めなくなる。前進のスピードが遅くなる。人間の脳のウィーク・ポイントである「メンタル・ブロック」を上手に排除したい。要約すれば、創造的でありたい。

そんな中で選んだ「マインドマップ」という思考技術。PCのソフトウェアを8月に購入し、8月から本格的に活用しようと考えている。

そのためのテキストの一つがトニー・ブザン著「頭の自己変革」。その本の一番最初にはダーウィンの言葉が引用されている。

もっとも強い者が生き残ったわけではない。

もっとも賢い者が生き残ったわけでもない。

もっとも変化に対応できる者が生き残ったのだ。

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2007年7月11日 (水)

勉強法の本ー 「1日30分」を続けなさい!

マガジンハウスのこの勉強法の本はなかなか読ませます。

著者が体験的に編み出した勉強法で、説得力がある。精神論でなく、実利的な処がいい。さて、今まで勉強本で買って読んだ本のBest3は次の通りです。

Best1:「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55

Best2:無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法(Discover)

Best3:短時間で成果をあげる できる人の勉強法(中経出版)

編集者は買ってもらおうと思って、こんなタイトルを付ける。けれど買う方はそんなタイトルで買ってない。編集者が思う以上に読者の意識は高い。

「人生勝利の」などと悠長なことを云ってられない。「生き残りの」です。

「年収10倍アップ」なんて、景品表示法に抵触しませんか・・・?

「できる人の」より、「アホでもできる」勉強法を望みます。

「できたり」「モテたり」「勝ち組」や「年収アップ」だったり、しなくても勉強しよう。

勉強して、みんなで、厳しい時代を生き抜こうぜぃ。

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2007年7月 3日 (火)

マインドマップ Mind Mapの本を

トニー・ブザンの著した「ザ・マインドマップ~脳の力を強化する思考技術」を図書館から借りた。

マインドマップは「脳のスイスアーミーナイフ」と呼ばれてるそうだ。その喩えがちょっと面白い。「脳の関の孫六」でないところがいい。切れ過ぎてもいけない。

いろいろな書物でマインドマップの紹介記事を読むようになった。思考の技術としてちょっと面白いと思った。シナプスのような放射状の絵と言葉で展開する。お絵かきの要素もある。

この技術が役に立つかどうかは、わからない。けれど自分の内面から、<新たな思考技術を習得するように>という声が聴こえて久しい。きっと機が熟したのだろう。

8月末までに、このMind Mapの技術を習得しようと思う。

何かが変わる、のではなくて、何かを変えなくてはならない。

その第一歩として。

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2007年7月 2日 (月)

幻冬舎新書「レバレッジ時間術」

時間が無限にあるように思えるのは、一体幾つまでだろう?

時間が有限であると知り、少しでも有意義な人生を過ごしたいと願う人には、福音になるはず。

Doing More With Less.

少ない労力でより多くの成果を、という意味。有限な時間を活かすさまざまな知恵が参考になる。すでに自分で実行してた習慣もかなりあり、筆者と同じ考え方をすることが、この本に親近感を抱いた理由かもしれない。

最後の方に「電車に乗らないという生き方」の項がある。

そう願う。なので始発に近い時間帯に電車を利用してる。

そういう異次元を、著者もまた過ごしてきたようだ。

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2007年5月29日 (火)

書籍「カッコ悪く起業した人が成功する」

光文社のペーパーバックは千円札で1円のお釣りがくる。

なかなか面白くてためになる。

例えば53P.「生活は収入に合わせて変化させるものです。経営者を目指すとなれば、生活を収入の変化に合わせることも重要なスキルといえるのです。」

「臨機応変に生活レベルを変えることができない人は、経営者になる資格がありません。」

うむ。いいことを云う。給料のup,downに一喜一憂する自分のリーマン根性に活をいれる言葉だ。知らず知らずに飼いならされた犬にならないように。

新しい会社やオフィスを訪問する。どこか豪奢な風情の処は、必ず後で失敗してる。結局お金を無駄に使う処から始めた事業は成功しないということ。当たり前のことが語られてこなかった。

戦場で自分にだけは弾は当らないと信じて、大勢の兵士が亡くなった。自分の事業は成功するという確信は悪くないけれど、二年後には二割だけが残ってる現実で「夢は叶う」という精神論では解決できない問題がある。

だから実戦経験から学ぶことが重要だ。成功哲学を学んで成功することもあるだろう。しかし「やってはいけないこと」を学ぶことは謂わば「お作法」を学ぶこと。どの世界にもセオリーはある。

そういったお作法を千円でお釣りがくる本から学べる。

Photo_348地面を見ずに空を仰ぐ。

けれど地表で起きる様々なドラマに備え賢くありたい。

ドリーマーではなく、リアリストでありたい。

その上で夢を追いかけたい。

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2007年4月17日 (火)

「立派な父親になる」という本

文庫サイズで80P。薄い。雑誌の付録のような豆本が書店のレジカウンターにあって、そのタイトルに惹かれ買った。

Photo_142自分は子供たちにとって、「立派な父親」だろうか?

日本ユング研究会の会長を務める深層心理学者・林道義・東京女子大教授の著書。(¥286+税 童話屋。)

とても面白い。(章立ては次の通り。)

1.子供は立派な父親を求めている

2.立派な父親とはどういう人か

3.立派な父親になるにはどうしたらよいか

全編わかりやすく、すべての漢字にルビまでつけられ、原理原則(プリンシパル)だけで書かれてる。

もう少し早く読んでおけばよかった。父親業を初めてもうすぐ二十年。本当は父親になった時に読めばよかった。けれど発行は6年前の2001年。

人の心の奥底にはどんな悪人でも、美しいもの、高い上品なものを求めてるという。父親は少しでも立派になろうとする子供本来の心を導け、という論調。子供に感動を与える工夫をせよ・・・という一節もある。なかなか深い、核心の父親論。

最近書店の平台には、お金儲けやもてる為の本、とか幸福の法則、とかその手の本が大流行である。なんか卑しい、あさましい、小賢しい、いかがわしい著者が多い。みな我欲に囚われている。

お金でたいていのものは賄える。お金は大切である。お金は愛を守ることができるから。

けれど、お金で愛は買えない。愛はお金で買い戻せない。弁償もできない。(修繕ならできるだろうか・・・。)

いまからでも遅くはない。

立派な大人にするために、まだ息子たちにしてあげねばならぬことがある。

それを気づかせてくれた本だった。

ボクもまた立派な父親になりたい。

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2007年4月 8日 (日)

映画「カポーティ」と小説「冷血」

CAPOTE  端正に黒に小さく白い字で印字される。この映画を支えてるのは抑制。作家トルーマン・カポーティのノンフィクション・ノヴェル「冷血」(In Cold Blood/1965)の取材過程を丁寧に描いた傑作である。

Image012 カポーティの原作の映画化に、映画「冷血」(リチャード・ブルックス監督/1967)がある。夜の雨が窓ガラスをしずくとなって流れ落ち、それが窓辺の犯人の顔に投影される印象的な描写を今でも忘れない。それは涙のようにも見え、取り返しのきかない苦悩の象徴にも思われた。

映画「カポーティ」は、カポーティの犯人の取材に伴う内的ドラマが主眼。まるで互いが互いを投影し合うような倒錯。死刑執行なくては結末が書けぬ葛藤も。名声の中、カポーティは「冷血」後、一作も完成させることなく、晩年はアルコールと薬物に苦しんだと伝えられる。

単なる興味本位ではなく、人間存在の闇を覗き込む作家の根源的な業(ごう)が描かれてて秀逸だった。

Image011まだ未読だった小説「冷血」を手に入れた。

あのトルーマン・カポーティが人生を注いだ「冷血」を読む気になったのも、映画の果実のひとつに違いない。

心血を注ぐといわれる仕事がある。題名のCold Bloodとは、カポーティに流れる血のことかもしれない・・・。

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2007年3月23日 (金)

城山三郎氏 逝去

惜しい作家が亡くなった。22日午前6時50分。79歳だった。

城山氏は茅ヶ崎に仕事部屋をお持ちで、その窓から湘南の海が見渡せたという。海がみえるマンションを探されたという。

同じ湘南の海に面した街に住んでいて、ひそかに尊敬する作家であった。気骨のある人だった。カッコいいと思ってた。

彼の作品のタイトルは素晴らしかった。『男子の本懐』『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』・・・『毎日が日曜日』は流行語にもなった。

執筆に倦むと海を眺めたという。海に向うことで、きっとリセットされたに違いない。

茅ヶ崎海岸に作られた防砂用のフェンスがあまりにも美観を損なうと憤慨し、単身市役所に電話をかけたというエピソードを読んだことがある。受話器の向こうで「城山三郎・・・って、作家じゃない?・・・」と職員同士の会話が聴こえたエピソード。

気骨ある、というのは媚びないことでもある。

六本木ヒルズ族のトリックスターだった若手経営者には卑しさを感じると述べていた。わが息子と持ち上げる政治屋(家?)もいたのに。

経済小説の第一人者と呼ばれるが、真贋を見抜く眼を持ってお金より男子の本懐を見詰めた作家だった。

すべてを過去形で語ることが悲しい。彼の文学はこれからも読みつがれていくことだろう。

つつしんでご冥福をお祈り申し上げます。安らかに眠ってくださいますように・・・。

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2007年1月21日 (日)

水曜の朝、午前三時

「45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。
410125141x そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官として将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。
「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら…」。
失われたものはあまりにも大きい。
愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。」
(引用終り)。

久しぶりに恋愛小説を読んだ。人に勧められた。映画化したらどうか?という視点で読んだ。

映画では1970年の大阪万博をきちんと再現すべきだ。失われた時代の微熱を背景としてる処が面白い。時代そのものの視覚化がほしい。この話の恋は現代の恋よりも制約が多いし、だからこそ恋情が持続するという部分がある。

福永武彦の『草の花』を思い出した。

戦中派の福永氏は死を覚悟した。『草の花』にはその深みがある。『水曜の朝、午前三時』の絶望はそれ程深くない。むしろ恋の甘い香りにひかれて読み進められる。だからこそベストセラーになったのだろう。

『水曜の朝、午前三時』の良さはメロドラマとしての純度。

今の時代の恋は・・・?いろいろな恋があるだろうけど、いまでも恋はゲームじゃなくて生きることなのだろうか?

どうも恋は魂(たましい)の空域から、ファッションや心理や経済の海域に移動し始めてる気がする。

exchangeable(交換できる)な、損得を軸とした経済水域にある恋は、賞味期限もきっと早いのだろう。

その方が魂は傷つかない。痛みもまた少ない。想い出にも残らないはず。

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2007年1月 3日 (水)

PLATOON & ふぞろいの秘密

オリバー・ストーン監督の『プラトーン』を次男坊とDVDでみた。

1986年の作品だから20年経過してる。劇場でみた時のことを思い出す。冒頭のジャングルに射しこむ木洩れ日の厳粛な光。バーバーのレクイエム。オリバー・ストーンのベトナム経験が十年以上経て結晶化し、映画史上の傑作となった。今でも見ごたえがある。

Photo_363

石原真理子氏の自伝『ふぞろいの秘密』を読んだ。

随分バッシングされてる。しかし売れている。読んでみれば真っ当な本。マスコミの愚かさが逆に照らし出される。個人的にはこのように異性遍歴がOPENにされることに抵抗があるけれど、石原さんの女性としての愛の歴史なのだろう。80年代の日本の芸能界がここにきて規制緩和で、白日のもとに晒された感がある。随分ひどいものだ。結局石原氏はいまだに苛めの対象のままである。

『ふぞろいの秘密』は『PLATOON』とどこか通じる。

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2006年12月28日 (木)

御礼と聖書

年末最後の仕事で<ほぼ徹>をしてます。いつも携帯してるのPCからのコメントはIP制限でblogにUPできませんでした。そこで、この記事を書くことにしました。)

昨日の事故のことで、皆さまにご心配をおかけしてしまいました。また温かい励ましの言葉を頂戴しました。とても勇気づけられました。本当にありがとうございました。

身体に怪我などなく、ご安心ください。その後しばらく心がクラッシュの瞬間を反芻するので、それを鎮めるようにしました。それは今では鎮まっています。おそらく事故を引き起こした女性の方が僕より深いダメージを受けていると思います。それが気がかりです。

僕のクルマとの関係は、相棒と呼べるくらい深い関係があり、今回のことも、<彼(男です)>は傷ついても文句一ついわずに守ってくれた。そう感じました。逆に傷つけてしまったという痛みが僕の方に残りました。早く修理してあげて前より大切にしてあげよう、二度と怪我をさせないようにしてあげよう。そう思います。修理工場の話によると、乗ってるクルマの安全対策でほどこされた車体側面強度のお陰で、激しく追突されたものの運転席の僕は守られたという説明を受けました。

最後に聖書のことを少し。僕も宗教としてではなく、聖書を人類最大のベストセラーとして捉えています。叡智の書。深いコトバの数々。

今朝はこの言葉が心に残りました。

パンを水に浮かべて流すがよい。月日がたってから、それを見いだすだろう。コヘレトの言葉十一・一

大切なものを空しく無駄にする時がすぎたとしても、いずれ明日に生きる。無駄なことは何もない、という解釈。

辛く残念な事態でもきっと何か意味がある。その片鱗を僕は多分、掴んでいると思います。ありがとうございました。

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2006年12月25日 (月)

朝の労働 午後の思索

週末の朝、海に出た。海の男たちは働いてた。

P1010005_2P1010006働くなら朝がいい。太陽に祝福されて。自然の摂理に従いたい。

Image02303_1Image02401遅い午後、図書館の帰りに公園へ。すっかり冬支度。夏の緑陰で本を読んだ記憶が甦る。

さあ、新しい一週間がはじまる。

2006年の仕上げと2007年の準備にあてよう。 

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2006年12月19日 (火)

生きろ、生きろ、生きろ

ロナウジーニョ選手が日本の子供たちに宛てたメッセージ。

Image02303昨日の朝刊で一番輝いていたコトバ。

こころにシュートされたメッセージ。

ニッポンの大人の僕らたち。しっかりしなくては。子供を守ろう。

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2006年12月12日 (火)

一日じゅう空を見ていた

片岡義男が角川文庫からペーパーバックのように作品集を出していた時代に、読んだタイトル。幸福のひとつの理想形。恋人の運転するオープンカーで一日じゅう空をみた誕生日の物語ー。80年代のまだバブルを知らなかった頃。

Image02200000000_1 Image02400明方。マグリットは自然観察から絵の着想を得ていたImage023_1 に違いない。光の帝国に僕らは住んでいる。

Image030Image031午後おそく。新宿の空。

太陽が一日じゅう地上を見ていた。

空の鳥を探した。この5枚のphotoの中に1枚だけ鳥の影を捉えてる。鳥もまた空を見ているだろうか? 

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2006年12月 1日 (金)

虎と馬と野良犬

自分の虎馬を飼いならしてるか?野良犬は考えた。

野良犬はあまりを信じない。他の犬はもっと信じない。しかしこの野良犬は育ちがよく昔はを信じてた。ところが悪~い飼主のせいで苛めにあった。それ以来近寄る人を警戒した。野良犬の心にはが住むようになった。

野良犬が自分の内なるを飼いならしたとき、新しい野良犬になれる。賢い犬なのでそう悟った。は過去の記憶を都合よく操作してつくったパターンを現実世界の認識に適用しようと協力し合う。は威嚇しは逃げよとけしかける。

野良犬は内なる声を初めは信じた。自分を頼みとしないで誰を頼みにできようか?けれどだんだんわかって来た。わが内なる敵を。パターン認識の誤りと歪みを。それがのせいかどうかはわからない。けれどのしもべであってはならないということに気がついた。参考意見として聞こう。あくまでも意見として。

かわりに野良犬は人間の叡智を得ようと努力した。勉強して人間の世界の仕組や多様なモデルを学んだ。事態を正確に把握できる力を。上手な狩のやり方を。だがその時、野良犬はまだ大切なことを悟っていなかった。

世界を野良犬が都合の良いように解釈し、生きやすい様に行動すればいいことを。やがてそれを悟る時がくる。

その時、自分は野良犬だと信じてた君はを追い込める狼(おおかみ)だったことを悟る。

Vfsh0248飼主に媚びない。飼主を本当は必要としない。いずれ自由に生きる。そのことを夢想して首輪をうまく利用してる。

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2006年11月30日 (木)

オードリー あなたの瞳を

愛してる

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東京駅の雑踏の中で、ふと人の視線を感じてふりかえる。

オードリー、なあんだ、君だったのか・・・。

その聡明な瞳。その知性。その魂。 そう 僕は君を愛してる。

世界がどんなに混迷しようと、君の瞳に心洗われる。

Vfsh0235オードリー、ありがとう。

僕はまだまだ頑張れる。  

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2006年11月26日 (日)

言葉は静かに歌う

ロバート・山田さん(1963年シチリア生れ)。彼のシャンソン一人芝居の楽日。明大前のホールへ昨日いった。

P1010010_2P1010013_1P1010011_3 歌と芝居、タップ・・・多才なロバートさんは芸人として磨きがかかってきた。彼のあたたかくも哀しい声が今回の主役。

「ヴォイセズ」(人の声)という楽器に、谷川俊太郎の詩を乗せて、歌とひとり芝居がつづら織りに展開する。

P1010015_4P1010014 アコーディオン、ピアノ、コントラバスそして人の歌声。小ホールの客席で、ワイン片手に贅沢な時。

人に贅沢な時を提供するために、どれ程の犠牲を芸人は払ってくるのか?どれ程の差別と辛酸をなめねばならないのか?

芸の道を多少知る者として、ロバート・山田さんの孤高を思う。早朝にみた不二(Only One)。

こういう素晴しい才能を、人々にもっと伝えたい・・・彼のステージを観た僕は、そんな思いで会場を後にした。   

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2006年11月25日 (土)

土曜の朝 白いベストセラー

振り仰げば飛行機雲。上空に朝の光が射す。パイロットは日の出をみてる。

P1010005_1P1010007_2P1010008_3神さまからみれば僕はこのような航跡を描いてるのか?

迷走してない?きれいかな?

子供の頃の飛行機雲。ユーミンのアルバムの「ひこうき雲」。そして今の飛行機雲

昨日My Prj.の原稿を書き終えた。恩師から書くよう薦められ三年経った。毎年の年賀状がプレッシャーだった。友人に原稿の督促役をして貰った。昨日がその締切日。

Vfsh0218Vfsh0217Vfsh0219見上げた朝の空。そして正午の待ち合わせ・・・。・・・終わった。

これから推敲や修正を加えようとも、11.24が終わり。破綻と瀕死の原稿。三年間の霧の滴(しずく)。それが僕なりの飛行機雲

La guerre est finie.

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2006年11月17日 (金)

幸せな秋を

送れればー。人生にはそれぞれの秋。

Vfsh0160_4夜明け前の空には、冬の星座が展開してる。映画「ライトスタッフ」でチャック・イェーガーは天空に駆け上る。ロッキードF104で成層圏を突き抜けた一瞬、かいまみる真昼の夜空の星。

イカロスのように失速し墜落するジェット機の宿命。しかし忘れられないその記憶。星の瞬き。

Vfsh0162幸せの味は幸せだけではわからない。苦難の秋、逆境の秋も、決して無駄にならない。本当の幸せの味がどういうものかを、後になって教えてくれる。

Vfsh0163_1生きる歓び。生きる苦しみを味わった人だけが命の尊さを知る。お金は銀行に預けられる。けれどあなたの時間は預けられない。あなたの人生の時間の預金は誰も測れない。

あなただけがその時間を生きる。

人間は100%死ぬ。しかし人は生かされている。今の苦しみには全て意味がある。傷みはいずれ輝きになる。

秋の光は世界を等しく照らしてる。

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2006年11月13日 (月)

勝負はこれから R25カフェ

木枯らしが吹き、新しい週が始まる。

Photo_340リクルートGINZA7ビル(銀座7-3-5)で、大橋歩さんの「イラストレーション展」をやってる。そのビルにあるカフェに寄った。R25カフェ。

Photo_341

Photo_342 「なんとかなる」というコトバには、どこか希望が潜んでる。ケセラセラ。肩から力を抜いた処で「勝負」にでたなら、きっといい結果が出せる可能性は高い。

Photo_343 そんなことを考えながら珈琲を飲んだ。

勝負しなくてはならない処が方々にあるなあ・・・。

(勝った負~けたと~お騒ぐじゃないぜ~。後の態度~おが大事~いだよ~。)

うむ。やっぱ勝負事には勝ちたいな。最善を尽くそう。

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2006年11月11日 (土)

誕生日にはクルマに乗って

会社に行く。会社のデスクを綺麗にしよう。ピカピカにしてグリーンの観葉植物を置いて帰ろう。

月曜日、みんな驚くだろうなあ。

誕生日が今でもうれしい。

時を大切にして生きたい。悔いのないように生きたい。

人が喜ぶことをして生きたい。

今こうしてあることに感謝。

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2006年11月 9日 (木)

今日は運命的な日

11月9日の今日はジョン・レノンとオノ・ヨーコがロンドンで運命的な出会いを果たした日。そのことを朝のFMで知った。

NYで芸術活動を行ってたオノ・ヨーコがロンドンに渡り個展を開いた。その会場で彼女はレノンに引き合わされたという。その時レノンはビートルズの活動と自らの音楽との間で苦悩に満ちた日々を送っていたという。ロンドンの秋の一日に二人は出会った。

『LOVE』・・・FMで流れたこの曲を聴いて、昔「そうか、愛されることを望んでいいんだ・・・」と勇気づけられたことを懐かしく思い出した。若い僕はきっとその頃かなわない恋をしてたのだろう。そういう季節にこの曲の振り子のようなトートロジーの愛の詩の中に・・・ask to be loved・・・というフレーズを聞き取った。

今朝6時過ぎには太陽と水星と地球が直列し、巨大な太陽を背景にしたホクロのような水星が観測されたという。これも運命の一日。雄大な天体の運行の話。僕たちはそんな地球の、そのまたファー・イーストに位置する日本に暮らしてる。

秋の爽やかな一日。どこかで誰かと誰かが出会う。そして運命がかわる。できればいい方向へ。

きっと毎日が運命的な日。

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2006年11月 3日 (金)

KDDIさん もっと大らかに

KDDIはSoftBank「¥0」広告に対する申告書を公正取引委員会へ提出、と新聞朝刊は報じた。みいんな、おとなげないなあ。

この広告を扱った新聞社と大手広告代理店の見解を聞きたいものだ。広告審査を通した新聞社はこの広告出稿で儲けてる。広告会社は広告のプロ。その広告に落度があるなら広告会社を業務停止処分にすべき。広告屋さんもSoftBankから多額の商いを得、儲けてる。そちらは皆さん不問です?みいんなSoftBankが悪いの?

(KDDIの大量TVスポットに文句いわないのは、仲間由紀恵のファンだからです。)

KDDIもDoCoMoもSoftBankも似たような広告代理店を使って同じ媒体社を使ってどうでもいい広告を打ってる。一切広告打たないで。その分お安くしてくれれば消費者は満足します。

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秋の3連休の はじまりはじまり

トリプル・イレブン「11」の月に入ってすぐ三連休。文化の日は毎月あってもいい。

昨日はオフィスのレイアウト変更に伴う引越し準備をした。今の会社に十年以上いる。引越しは40回くらいした。この1年で3回目。ちょっと少なかった。とにかく引越しの合間に仕事をしてる会社だ。すっかり手際がよくなった。段ボールにばばっとデスクの書類を入れ梱包。PC端末をまとめる。1時間位でいつでもどこでも引越しできる。お休みの間に運送会社と会社の引越し部隊が全部を手配してくれる。いつでも夜逃げできる身軽さは、考えてみれば良いことだ。

4日(土)は八ヶ岳の山麓にいく。5日(日)は終日原稿を書く。

ひとぞれぞれに、秋は訪れる。

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2006年11月 2日 (木)

SoftBankとキャメロンの苦しい日々

今朝の朝刊に「予想外割引\0」の全頁広告がでてた。しっかり読んだ。世論を誘導するマスコミのSoftBankバッシングには凄いものがある。それには裏があるとみるべきだ。

週刊文春のトップ記事では「ペテン師」呼わばり。もしも公衆の面前で、あるいは対面環境でそう名指ししたら、名誉毀損だろう。署名原稿なの?社会的なマナーとして許されない言動をマスコミならしていいの?別に判官びいきするつもりはない。けれど週刊誌も夕刊紙もバッシングすることで売上げを伸ばそうとしてるのが見え見えで「ペテン師」という言葉はそっくりお返しもの。僕も文春を買ってしまったじゃないか。とても客観的な記事とはいえなかった。結局は旧体制のマスメディアの本能的な嗅覚でこの会社とこの人物は危険な奴という視点からすべては書かれてる。読者は客観的な事実を知りたい。

広告は所詮、広告。いまさら人の道を説く必要もない。広告メッセージのほとんどは似たようなもの。コトの本質は別の処にある。

①通信キャリアの富の源泉である基本料金に切り込んだ。

:業界3位のSoftBankは生き残るためになりふりかまわない。SoftBankが嫌ならば、AUへもDoCoMoへも行けるユーザーはどちらが得かをみればいい。創業者利得を得た者は宝の山を温存しておきたいから許認可のとき、役所や通信キャリアはイジメ抜いた。酷いものがあった。

②リーマンの社長とオウン・リスクの社長とは違う。

:立派なビルを建てるためにその富を使った。海外投資をして失敗した。広告業界やTV局、新聞社や出版社を儲けさせてあげるお金の使い方をした。その源泉は全て僕らの財布から出て行ったお金である。

世論形成をこういう形で進めるモメントはあまり健全とはいえない。

Vfsh0078_3銀行のATMで羊たちのように行列し、時間外には105円を徴収されてる僕は、別にSoftBankの店頭が混んでてもどうってことはない。行かなければいいだけのこと。

けれどもしSoftBankの通話品質が落ちたら、僕はさっさとキャリアを変えることだろう。キャメロンもちょっと困ってる。

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2006年10月30日 (月)

カミカゼ特攻 と10月の総括。

企画資料として「特攻」関連の書籍を何冊か読んだ。「特攻」から今の時代に警鐘が発せられてる気がする。

①愚かな戦略・戦術を日本人は編み出した。②それを遂行することになったのは十代から二十代の若者であった。③なんら「特攻」を統帥した権力に対する総括がされていない。④死者は物語れない。しかし遺書を残してる。⑤米軍はフィルムでカミカゼの戦闘を記録してる。⑥命令を出した者の顛末が知れない。

現代日本で制度疲労や病んだ事象が続発してる。そういうことは戦後61年、あの戦争を総括せずに責任回避して経済的な欲望を肥大化させた結果として生じてるのではないか?ーそうこの頃感じる。文化や芸術、情操、地域社会への貢献、人間の徳というものを隅に押しやって蔵を建てた人々。建てようとして失敗した人々。蔵を襲おうとする人々。

一番生きることで大切なものは何か?を答えられる大人でいたい。

10月が終るのでその総括を。11月は僕の誕生月。

また武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」を聴きたくなった。

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2006年10月27日 (金)

SoftBankな朝 キャメロンな朝

SoftBankの昨日の朝刊・全頁広告は「宣戦布告」。そこにはキャメロン・ディアスもでてこない。KDDIやDoCoMoの社員にとって決してSoftでもない。

ケンカ商法、おおいにやってくださいな。SoftBankのshopを偵察した。朝から電話がジャンジャン鳴ってる。訊けば二三日前の記者発表の時点から電話は鳴りっぱなしだそう。店員さんは少しうれしそうだ。

DoCoMoを永らく使った。あるときガリバーはいつまでもガリバーでいてはいけないと思った。プラウドな空気は客にも伝わる。そこで家族全員vodafoneに切替えた。その時vodafoneの店員さんはいい番号を選べるよう店の番号カードを全部みせてくれた。やっぱり追う者は一生懸命だなあ。そのとき思った。

だからSoftBankにはガリバーになる一歩手前まで頑張ってほしい。今回の料金体系は、いままでの携帯のビジネスモデルを変える。不労所得をお返ししますという感じ。

DoCoMoは自分たちが儲かる料金テーブルを作って栄華を極めた。だからそのテーブルをひっくり返されたくない。また額に汗して働かなくちゃならない。DoCoMoは青少年のおサイフから本来本を買うべきお金を徴収した。そのお金は知の体系を生まずDoCoMoの金庫に入った。

キャメロンの涼やかな美貌。おこちゃまに媚びてない目線。

時には恨みをかってもやるべき時がある。特に勝たなくては生き残れない時がそうだ。SoftBankは今がその旬である。

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2006年10月16日 (月)

図書館から借りた本

ある企画を深めるためにまとめて図書館から本を借りた。返却日の2週間後までにこの企画作業は終了する。なので入念に選んだ。

①『花鳥風月の日本史』。②『特攻』。③『特攻へのレクイエム』。④『特攻隊員たちへの鎮魂歌』。⑤『風と遊び風に学ぶ』。⑥『千の風になって』。⑦『ライフ・レッスン』。⑧『永遠の旅行者(上・下)』。⑨『プラトン入門』。⑩『俺、南進して

幾つかの図書館と仲良しなので、毎週日曜日、一週間毎交代で本を借りることを閃いた。そうすれば返すのが簡単だしたくさん本を借りられる。現在僕の書斎には約20冊の図書館本が待機。

本は素晴しい。たくさんの専門家が待機してくれている。

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2006年10月15日 (日)

奇跡をつかむ

「チャンス」はつかむもの。チャンスは目の前を通過する。チャンスをものにする人は動きが敏捷だ。神さまも天使もチャンスはあまねく大勢に。サッときたものをサッと取ったものの勝ち。見送る人はいつでもいつまでも見送る人。

奇跡もまた。

喫茶店のテーブルをはさんで企画mtgをした。天使の羽ばたく音を聞いた。<奇跡>が起きた瞬間。

これをつかめばいい~そう悟った。その時間、その場所、その相手。長い話し合いはその瞬間、飛躍する。

『羅生門』『七人の侍』などを手がけた名脚本家・橋本忍氏の自伝「複眼の映像ー私と黒澤明」には橋本氏が『羅生門』の脚本執筆時に黒澤という男の資質の最も重要な部分を悟るくだりが描かれている。

黒澤明という男ーそれは閃きを掴む男である。」(P69)

映画『羅生門』はヴェネチア映画祭で日本映画初の金獅子賞(グランプリ)をとる。敗戦で希望を失った日本人に一条の光のようなものをもたらした。

彼らの未来が開かれた。

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2006年10月 2日 (月)

安倍さん、本当に憲法

変えちゃう気ですか。・・・読売新聞・朝刊、カラー全ページ広告のキャッチ・コピー。

「WEEKLY プレイボーイ」全5段書籍広告の対抗面で、爆笑問題の太田光と人類学者・中沢新一が腕組みして立ってこちらをみてるビジュアル。大きくWEEKLY プレイボーイのロゴ。それにヘッドラインがー。

創刊40周年。優等生にはできないジャーナリズムを、これからも。

一番下に書籍広告。集英社新書で21万部突破の「憲法九条を世界遺産に」。

久しぶりに広告のパワーを見た。この広告を安倍首相がどんな顔をしてみたかを想像してみる。自分で「週刊プレイボーイ」を買いにいっただろうか?それとも誰かに買いに行かせただろうか?あるいは無視したか?

帰りのホームの売店で、週刊プレイボーイを買った。なかなか充実した誌面。感心。週刊文春や週刊新潮よりはるかに密度が濃い。(以下、記事から引用)

創刊から今年で40年、週プレのモットーは、昔も今も、

「もっとハダカに!」ー。

男も女も、そしてニッポンも

「美しい国」ってなんやねん!・・・この特集記事は読ませます。

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2006年10月 1日 (日)

「映画評論家」を「評論する」

映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」が酷評されてるので、この作品の擁護もかねて、「映画評論」を「評論する」ことを思いついた。

テキストは「週刊文春」(10月5日号)。そのP134.連載名:<シネマチャート>。この欄では五つ星・・・もう最高!ぜひ見て!!、四つ星・・・一食ぬいても、ぜひ!、三つ星・・・料金の価値は有り、二つ星・・・暇だったら。一つ星・・・損するゾ、きっと。そのような評価がくだされる。

今回は「カポーティ」と「レディ・イン・ザ・ウォーター(LITW)」の二作品を5人の映画評論家・文筆家が一刀両断する。アカデミー賞受賞作「カポーティ」が五つ星を取ったのに比べてLITWは三つ星が最高評価だった。以下評価順に概況を紹介するとー。

☆☆☆・・・品田雄吉氏(映画評論家)。芝山幹郎氏(翻訳家)。斉藤綾子氏(作家)。

品田氏・・・いろいろ手の込んだ仕掛けあるサスペンスもので面白くみせるが「怪物」がチャチなのにがっがり。芝山氏・・・撮り方が泥臭い。閉じた空間にガスが充満する感じで笑ってしまう。斉藤氏・・・ゲーム好きにはたまらない。監督の評論家嫌いも笑える。プライス・ダラス・ハワード(ストーリー役)の膝の裏の形の美しさに惚れ惚れ

☆☆・・・中野翠氏(コラムニスト)。脚本が悪すぎる。巧い役者たちが哀れに見える。

☆・・・おすぎ氏(映画評論家)。シャマランには何度も騙されたし今度もまた。他愛のない緩いお伽話。映画にする必要もない

■「映画評論」を「評論する」。

その映画のメイン・ターゲットがどの層かを自覚すべき。F1、F2など細分化されたカテゴリーでなくとも良い。大人なのか子供なのか親子連れなのか、ホラー狙いなのか程度でも。この「レディ・イン・ザ・ウォーター」、映画の売り方(マーケティング)を排除し映画の本質的な造り方からみると、親子で観る映画。もしくは子供たちに観せたい映画である。シャマランもお客が入らなければタマランから間口は広くとってある。そしてこれはホラーではない。シャマランが自分の子供に語って聞かせた御伽話の映画化である。ファンタジー。

品田氏が、面白いけれど「怪物」がチャチだと感じたのは、この幼児にもみせたい映画のレベルからすると当たりかも。この映画は絵本や御伽話を信しる年齢の子供から楽しめるように造られてる。残酷なシーンはない。撮り方が泥臭いと仰る芝山氏はクリストファー・ドイルという撮影監督をおそらく知らない。知ってたらドイルの華麗な映像テクニックが何故抑制されてるかを一考するはず。クリストファー・ドイルを知らずに映画評論する馬鹿はいない。一番、映画眼があるのは斉藤氏。この映画の本質をすべて見てとってなおかつ女優起用の秘密にまで肉薄した。作家の眼力は鋭い。

中野氏もまた子供という視点を外したご感想。子供に見せたいか否かがこの映画の評価には必要。

一番酷いのは、おすぎ氏。子供のこころを失った大人にはこの映画は映画化する必要もないと映るとは。もうシャマランは見ないでいい。映画化に値しない、という映画評論には恐れ入る。天に唾を吐くという言葉がありますが映画の神さまは怒りますぞ。傲慢にも程がある。

15歳の息子が感動した。少年のこころに残る映画をつくったシャマランを僕は応援したいと思った。主人公のひとりポール・ジアマッティーは「シンデレラマン」のトレーナー役に続いて好演。

大人のイノセンスを見せてくれた。それを大人は「哀れ」で「笑ってしまう」ような「緩くて」「他愛もない御伽話」と呼ぶかもしれないけれど。

観てよかった。僕たち親子にとっては最高だった。

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2006年9月18日 (月)

図書館から借りた本 7冊

ひさしぶりにまとめ借り。書斎の本棚に図書館用の棚をつくってある。そこに並べる。二週間だけ僕のもの。

①『富の未来』(下)アルビン&ハイジ・トフラー。②『クオリア降臨』茂木健一郎。③『快脳論』千葉康則。④『小説作法』片岡義男。⑤『生きるという航海』石原慎太郎。⑥『真珠湾の真実~ルーズベルト欺瞞の日々』ロバート・B・スティネット。⑦『巨大地震が来る!』

二週間で少しは賢くなる。①と⑦は近未来への適応のために、②と③は脳のハンドリングのために、④と⑤はモノづくりのヒントに、⑥は好奇心で。

本を並べると、自分の関心領域のマインド・マップがみえてくる。

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2006年9月17日 (日)

連休二日目は

長男と図書館へ。受験勉強のお供はオーディナリーな日曜の習慣。Vfsh0055_6 Vfsh0056_5 彼のお気に入りの海の傍の図書館に。9時から勉強を始めて11時に小休止。お弁当を買って海岸に。海をみながら早めの昼食。

2時まで勉強し、スーパー銭湯へ。雨が降り始める。お風呂からあがって大広間でお勉強。親子連れがほとんど。ほぐれた身体にほぐれたアタマ。長男は日本史のお勉強。

やっぱ変わった親子かも。でも知ったことか。幸せならばそれで良い。我が家の形は我が家でつくる。

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2006年9月15日 (金)

言葉の力

いよいよ週末。来週月曜は敬老の日。だからこの金曜は三連休につながる花金。とても貴重な一日。できれば争い事なく、また争い事に巻き込まれることなく過ごしましょう。

昨日うれしかった。言葉の力。ほぼ十年ぶりで再会した人とお昼を共にした。僕が十年以上今の会社で仕事を続けてることに対して、彼はこう云った。

ー十年か。たいしたものです。生き残りましたね。

そういう見方があるのか・・・。きょとんとした。四十代の社長さん。十年前の会社とは違う名詞をお持ちだった。僕は判ってた。だから訊かない。きっと彼は辛酸を舐めたはずだ。人間がひとまわり大きくなっていた。彼もまた生き残ったのだ。

逆境や迫害はあった。日本のリーマン社会はジェラシーでできている。男の方がやきもちやきだ。どこでも同じ。けれど最近はとても仕事がし易くなった。時代が変わったこともある。「辛酸を舐めた?」と訊かれたら「ウイ」と答えるだろう。辛酸も舐めてるうちに味が出てくる・・・。

「十年か。たいしたものです。生き残りましたね」ーその言葉は僕のストーリーを美しく(美し過ぎるくらいに)形容してくれたもの。だから大切にしよう。

自分もまた人に勇気を与えられるコトバの力を磨きたい。そう思う。

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2006年9月14日 (木)

mixiとipodとa hard day's night

mixi上場の初値の記事がタブロイド紙の見出しになり、昨晩の夕刊でipodの最新型のアナウンスとappleの映画配信のニュースの記事を鞄にいれて、今日は終ろうとしてる。

朝は雨。9:30am~の赤坂のmtgでは相手4人。うち2名がKO大のインターン生。思わず自分の会社に引抜くことを妄想。話過ぎ。11時秋葉のはずが11時に赤坂出発。11時40分秋葉着。お客さんに紹介された方4名。計5名とお話する。昼食をご馳走に。13時30分に赤坂見附のはずが13時半に秋葉発。14時15分に赤坂見附着。編集マンに編集中の映像を見せて貰う。それからアンナミラーズへ。プロデューサーとmtg。久しぶりのアンナ・ミラーズ。ウェイトレスさんのスカートの丈が短くなり、足もまた伸びた・・・。コーヒーをご馳走に。

16時半オフィスへ帰還。来客定刻来社17:00pm。18:30pmまで。会社で会話した人を除けば合計12名のお客様と延べ5~6時間を共にした。1ダースの9月14日。

何かが生れない訳ないと信じつつ。一日が終ろうとしてる。雨は上がった。

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a hard day's night

1964年にはこの原題の映画は「ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!」(邦題)だった。「ヤア!ヤア!「ヤア!」の部分がすごいなあ・・・。さすがに2001年のリバイバル公開では「ハード・デイズ・ナイト」になった。忙しくなるとビートルズのナンバーが頭に浮かぶ。アラームがわりに。

今日のスケジュール:①8:30am~渋谷のオフィス/②9:30am~赤坂/マーケティング会社③11:00am~秋葉/アニメセンター(ランチミーティング)④13:30pm~赤坂/映像制作会社15:00pm~渋谷のオフィス(企画書)17:00pm~来客⑦18:30pm~after。

上司からはある大切なコトに専念してほしいと頼まれた。僕も同感。しかし現実はこうなる。他の人にも専念してほしいところ。体はひとつ。

目の前に現れる料理を楽しんで食べよう。前菜の時にデザートのことを考えない。目の前の人に意識を集中する。

Now&Here

いま ここに 僕の人生はある。(でも明日はゆるめよう・・・必ずね)

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2006年9月13日 (水)

すべての女は美しい

写真家・荒木経惟(あらき・のぶよし)氏のアラーキーらしからぬ書名。大和書房「だいわ文庫」から2006年9月15日第一刷発行。書店の平台をサーチしててレーダー発見す。

天才写真家の本音がきける。アラーキーは後世に残る天才です。女性の中には受入れがたく感じる方もいるだろう。僕もNo thank youの領域がある。けど凄い。特に女性のポートレイトではドキッとさせるものがある。こわいもの見たさもある。彼の写真には日常の風景を切り取ってもどこかに死の影が射してたりする。要は凄みがある。

いい女は“天女”である。女はすべて「女優」である。頭がいい女のすごさ。やっぱり写真は情事だ。・・・ここには書きたくない見出しが並ぶ。とても面白い。誤解を招くが面白い。

きれいごとをいったり、きれいごとを撮る人はあまたいる。けどアナーキーではない。予定調和の人々。コマーシャルで芸術家を気取る人間も多い。

しかしアラーキーはアナーキーである。

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2006年9月12日 (火)

【感謝300回】ー人生の朝

9・11を過ぎ9・12。「ダーリンのコーヒータイム」は300回目の記事です。みなさまのお陰で三日坊主チャーリーは毎日blogに記事を書いてます。ありがとうございます。そしてこれからも宜しくお願いします。

さて9・11。昨晩は筑紫さんのTVを見てた。今日は自分自身の体験を書く。

あの日、自宅居間でみた映像があまりにハリウッドのSFX映画のようだった記憶。その衝撃。端正な画面構成。青い空。そして・・・信じがたい映像。時代が一瞬にして悪くなったことを悟った。

一年前にNYに長期滞在してた。仕事がOFFの日に「自由の女神像」を見に行った。その時地下鉄ウォールストリート駅で下車。

一人のビジネスマンが僕に近づいた。手にしてるSonyのHANDYCAMを指差して「いくらなの?」と聞いて来た。アメリカ人の陽気な人懐っこい笑顔で。楽しいNYの思い出の1コマになるはずだった。

そういう想い出を砕いた9・11。どのようなドグマだろうとやってはならないコト。世界の記憶として余りに酷く貧しい。これだけのテロを成功させるために周到な計算、訓練、資金が必要だったろう。それを支える憎悪。人間の仕業である。善悪の彼岸を超え人間の哀しくも愚かな選択。その後のアメリカが辿る運命もまた。世界を少しでも豊かにしたろうか・・・。日本の舵取りは?すでに皆が気づいてる。暴力の連鎖は暴力を生むだけ。どこかでこの悪のヴァリュー・チェーンを断ち切らねば。5年の歳月が人類を賢明にしたことを僕は信じたい。

さて新しい朝です。

あなたの今日が喜ばしい一日となりますように。

【感謝200回】ー人生の朝~記事

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2006年9月 4日 (月)

CMにチャンネルをあわせた日

天才を語るのはやさしい。しかしかつての自分の神を語るのは難しい。

Cmshi_photo21TVで故・杉山登志(すぎやまとし)を描くドラマをみた。伝説のCMディレクター。初期の資生堂のTVCMはほぼ彼の手になる。

杉山登志氏は37歳の若さで自ら命を絶った。そのダイイング・メッセージは数日後新聞に掲載された。その記事を読んだ時の複雑な思い。オイル・ショックの年。時代の伝説。

僕はその翌年、広告業界に入った。やはりCMをやりたかった。TVCMはその時代、輝いてた。

それから十数年後。この業界を去る時に、まとめて何本かCMに携わった。けれどその時にはもうCMに熱い想いを持てなかった。自分の夢は果たせた。これ以上自分を誤魔化せなくもなっていた。広告業界が虚業に思えた。CMはクライアントのもの。視聴者のものですらない。芸術じゃない。

TVCMが時代をつくったと思うのは美しき幻想。時代は経済を支えてきた真面目な日本企業がつくったもの。15秒、30秒に巨額の制作費を投入。しかしその費用対効果は不可侵領域。TVCMはいずれ限定的なTOOLになっていく。いまやHDレコーダーで検知されはじかれる対象となった。

故・杉山氏が最後に残したメッセージはCMのナレーション。それは彼が周到に自らの死を演出した証(あかし)。類まれな才能を自ら絶ったことが悔やまれる。CMは世界など変えやしないーそれを杉山氏は知っていたろう。そう今では思う。

空虚なものに情熱を傾けた不条理を僕はいまも愛してる。杉山登志、あなたを今もなお・・・。

TVのhpは⇒メッセージ

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2006年9月 3日 (日)

葉山町立図書館

とても愛らしい図書館。葉山町の図書館。日曜に行く図書館のレパートリーが増えてきた。

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大図書館にはない居心地のよさ。自習室には地元の中学生を中心に大勢の子供たちが集まる。皆、葉山の海山で黒くなったみたい。

角川春樹氏の句集『存在と時間』。「七人の侍」の名脚本家・橋本忍氏の『複眼の映像~私と黒澤明』。特に橋本氏の著書には世界のクロサワを支えた橋本氏の人間観察の鋭さが光る貴重な書。黒澤明の禁欲的で並外れた集中力。その創造過程は興味つきない。世阿弥曰く「稽古事には一日も体を休ませてはいけない」。クロサワは「仕事は一日も休んではいけない」と脚本執筆を集団で缶詰で進める鬼気迫る姿。

天才は一日にして成らず。いわんや凡人をや。

もっともっと先達を学ばねば。

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2006年8月30日 (水)

東京都写真美術館

夏の光が射していた。

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エントランスに至る回廊が素敵。空間設計の中に知性と趣味のよさが感じられる。

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おすすめの企画展。映画「追憶」」の原題:The Way We are.をもじったか。

things as they are-「絶望と希望の半世紀」.世界報道写真50周年記念展。

9/10(日)まで。9.11の前日まで。あえて“必見”といわせてください。次期首相候補の方々もどうぞ。

写真美術館のhpは⇒パシャッ

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2006年8月23日 (水)

モレスキンー伝説のnotebook

Moleskine.「モレスキン」と読む。過去2世紀に渡って欧州の知識人やアーティストに愛用されてきたノートブックである。ファン・ゴッホやパブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイなどが知られる。ポケットサイズの旅の友でもあった。サイズは13×21cm。作品が世に出る前のスケッチ、走り書き、ストーリーやアイデアを温める役割をになってきた。

元々フランスの小さな製本業者によって生産され、パリの文具店に卸されてたが20世紀には入手困難となり1986年には最後の製造者も廃業。それが1998年イタリア・ミラノの小さな出版社によって甦った。黒い厚手の背表紙、生成りに近い紙質。黒いゴムバンドが一本背表紙にループとなり、閉じた状態で止められる。

昨晩、伊東屋で二冊買い求めた。一冊は自分用に。もう一冊は相棒に。昨日新たなプロジェクトが始動した。そのプロジェクトが成功することを祈念して奮発した。一冊@約2500円。計5000円也。

以前使ってみて凄く使いやすかった。僕が好きなのは5mm方眼が印字されてるSQUARED NOTEBOOKのLarge size:240pages。相棒には横線が引いてあるRULED NOTEBOOK。

ここに刻まれていくアイデアがやがて表にでる形となっていく。今日初めて最初の一文字を記す。

伝説は造られるもの。そしてそれは行動によって造られる。

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2006年8月22日 (火)

シュガー&スパイス~風味絶佳~

9.16に東宝系で公開の映画を東宝の試写室でみせてもらった。『冷静と情熱のあいだ』のスタッフが贈る珠玉のラブストーリー・・・というキャッチ・コピーには惹かれる。(ネタバレはしません、ご安心を)

『冷静と情熱のあいだ』の大多・(東京ラブストーリー)・亮プロデューサー×中江功監督のコンビ。「冷静・・・」と同じく音楽もこっていてアンディ・ウィリアムス、ポール・アンカなどのスタンダード・ラブソングにUKロックの「オアシス」のLYLAが花を添える。

映画を見終わって、無性に<森永ミルクキャラメル>を食べたくなってメトロのスタンドで買った。105円也。本屋では原作・山田詠美氏の『風味絶佳』を購入。つまり、この映画を気に入ったんだ。

カンヌで最優秀男優賞を受賞した柳楽(やぎら)優弥がいい。青春の渇望感がいい。夏木マリがいい。「ピンポン」以来のアザトイ演技がやがて自然にみえる不思議。沢尻エリカさんもいい。

19才の恋心も中高年の恋心もかわりない。そうでなければ大人が真剣になってこんな映画をつくりはしない。70歳のスーパー御婆を演じる夏木マリが、失恋瀬戸際の柳楽君へレクチャーする。

ー『女の子はねーシュガー&スパイス。優しいだけじゃ駄目なんだよ。』

・・・そうか!そうだったのか・・・。いいコトを教えてもらった。しかし知るには少し遅すぎたかなぁ・・・。

公式サイトはこちら⇒sugarandspice 

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2006年8月19日 (土)

映画「男たちの大和/YAMATO」を観て

観るのを避けてた。戦艦大和の甲板上の悲惨な地獄絵をみたくなかった。けれど次男坊が友だちと連立って映画館に行き、みた感想を話してくれた。皆で泣いたそうだ。気になってDVDで観ようと思い直した。

とてもシッカリ造られていた。戦艦大和は不条理な戦争の象徴だった。愚かな指導者たちは防空壕にこもって九州の安全圏にいたそうである。死ぬとわかってる七千名の兵士は自分らの死の意味を求める。昔も今も変らないのだなと思う。角川春樹さんはいい仕事をした。佐藤監督は確か戦中派だったはず。彼の鎮魂を感じた。

最近カッコいいこと、威勢のいいこと、胸を張ったことが政治の世界で増えてる気がしてならない。戦争は理不尽で人間の体が壊れやすい、目もあてられないコトになることを忘れて、軍事オタクみたいなコトをいう政治家すらいる。歴史の勉強や映画を見るというコトを怠って政治家になるとそういうことになる。

日本は降参しました。無辜の夥しい血が流れました。軍人も民間人も。徹底的に負けたという事実。それは不愉快なこと。戦艦大和が沈没するときに甲板が巨大な滑り台のようになり人も機関銃座も雪崩をうって落ちていくシーンがある。価値観とか美意識など根こそぎ崩壊した経験を日本人はたった60年前に持ったはず。

戦争で苦労したことがないから、想像力がないから、カッコいいことを言う。九州の特攻隊の基地だった知覧(ちらん)を尋ねると、特攻隊員は少年の年齢だったことがわかる。死ぬとわかってる彼らが認めた手紙を涙なしで読むことはできない。国家が命を粗末にしたのだ。同胞の命を軽んじた事実に蓋をしないでほしい。

昔、糸井重里さんが反戦ポスターを造った。知性というものを感じたデザインとコピー。ポスターのフレームは総理の見た目で。確か通路のように両脇に人々が立って片手をかざし行き先を示してる。その写真に糸井氏のコピーが収まる。

「総理、まずあなたから」

・・・・・・

サマワで活動した自衛隊隊員の友人から聞いた話。15Kg痩せて還ってきたという。別人のようだったとも。その間にも休日は官邸で寛ぎ治安の確保された外国ではしゃぐ政治家の姿を僕たちは見せられてきた。国際感覚を失った政治はあやうい。

世界はそんな日本の状況をみぬいていますぞ。国家戦略、あります?

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2006年8月17日 (木)

マーケッター必読の書!

バスに乗り遅れるな・・・という脅迫マーケティングがあるけれど、この本は必読の書になるだろう。『テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0』。

CmCm1翔泳社。著者:ジョセフ・ジャフィ。初版7月21日。都市部のマーケティング書ではBest3に入ってる。うすうす気づき始めたコトが書かれてる。広告ビジネスや企業のマーケティング担当者、大学のマーケティングの学部では必読の書になろう。

昨日、友人のマーケティング会社社長から薦められた。アマゾンでは遅れをとるので書店で買い求めた。

これを読めば、就職に電通や博報堂を志望したりしないだろう。これを読めば、TV局に就職したりしないだろう。裏を返せば、この本が出て以降、広告代理店やTV局に就職を志望するということは時代を読み違えるリスクがあると認識すべきである。

かって映画会社が時代の覇者だった。銀座では映画会社の社用封筒を持つリーマンがモテたという。

時代が変わるときは、いつもドラマチック。智慧だけが身を守る。

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2006年8月 6日 (日)

あの夏の一週間

7/28(月)からの週。梅雨が明けて夏来る。僕はNIKE FREEを履いた。一週間のスナップ・ショット。オフ・ショット。

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渋谷にある林檎。all day all night。林檎屋全景。仕事で訪問。物欲が刺激された。

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足がこれ程重要だったとは。歩けば地球と接点が結ばれる。ならば接地面をしなやかに。

フィアット・バルケッタ。オレンジ色。昔新車で買って2年で手放した。な~んで買ったか思い出せない。今の自分には似合わない。だが懐かしい。手放したクルマかも。なかなか頑張ってるね。

Photo_244Photo_240Photo_239もったいない。でも何が?「だれでもドア」。中からドラえもんが出てきた・・・なんて。ドライミスト。

Photo_242Photo_245Photo_243都庁展望台も夏休みムード。同僚とマンゴのアイス。♂同士並んで食べるの、危ないかな~。

暑いと、みんなおかしくなるのかい?

お~い 鬼太郎・・・。 

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2006年8月 5日 (土)

がんばり過ぎてる あなたへ

がんばったことのない人は「がんばり過ぎる」ということがよくわからない。そして「がんばり過ぎてる」時に、自分自身をそうだと客観的に認識することも少ない。Too muchは身もこころにも無理をかけてること。けれどそれに気づかなくなってしまってる。

こわれたことのない人に「こわれる」怖さはわからない。人は皆どこかでこわれる。一生の内で遅かれ早かれ程度の差はどうであれ、こわれる。けれど、こわれないことが幸せ、かというとそうでもない。大切なのはこわれた処から再生する力。人間を本当に知れば、人は「こわれやすい」生き物だと判ってくる。

あなたに伝えたいのは,<fire wall> (防火壁)をつくること。

空襲で大都市が全焼しないよう先人は緑地帯を造った。此処で火を食止められるというボーダー。人間の知恵は素晴らしい。強固な fire wall でない方が良い。硬いと壊れやすい。例えば習慣などがいい。

いろいろな fire wall がある。

金曜の晩は仕事が終わったらスーパー銭湯へ行く。そこでサウナに入って汗を搾る。その汗と共に一週間の仕事のコンフリクションを洗い流したとイメージする。その施設をでたら、あなたの週末がはじまる。~簡単。それを習慣化する。仕事と自分時間を切り離す。

こわれるくらいやった人間でなければ、こんなことを考えたりしませんよう。最後には人間の叡智を尋ねる境地がある。ひとりでも充実した時が人を育てる。

気づいたらあなたの隣に恋人が居たりして・・・。

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夏の昼下がり 北鎌倉は

やはりそぞろ歩きする人々の姿が目立った。午前中に葉祥明美術館を訪ねた。

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北鎌倉の駅から明月院に向かって歩く。疎水に沿って歩くとすぐの処に橋がかかってる。渡るとそこが美術館だ。

丁度庭の樹木の剪定を終えた後で、お庭は夏の光で明るかった。打ち水が涼しい。親子連れご一行が館内へ。葉先生の書籍やポスト・カードなどを見るだけでも楽しい。

見上げると、夏の光が二階の窓から館内に注いでいた。

仕事の話をするつもりではなかったが、結局これからの話が弾んでしまった。楽しい夢がまた紡げそうだ。真夏の昼下がり、夢の種は静から空間の中で芽生えたことになる。

これからどのように夢の枝葉が広がるのか?それが楽しみだ。

◇葉祥明氏の公式HPは⇒こちら

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太陽の季節よ 永遠に

海彦の朝は早い。朝日が出る前に海へでるのが海彦の条件。明日から、ほらっあなたも海彦に。

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Photo_221Photo_222朝焼け。そして葉山の山の手に陽は昇る。カーヴをまがると目の前に「真っ赤に燃えた太陽が~」。

Photo_223Photo_224Photo_225逗子のビーチは穏やか。引き潮。浜辺を散策する人々。静かな週末の夏の朝が始まる。

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なあんだ、よく見たら次男坊。寝ぼけた海彦。浜に別の太陽が・・・。岡本太郎。濃いなあ。

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みんなのドネイションで造られたのか・・・ちょっと感動。太陽の季節はここから始まる。

あなたの太陽の季節は今日から。いまからでも遅くはない。でも気をつけて。Please enjoy !

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2006年8月 2日 (水)

【感謝ー200回】ー人生の朝

昨日で「ダーリンのコーヒータイム」の記事が200本になりました。ここまで続けられたのは読者の皆さまのお陰です。ありがとうございました。本当は美味しいコーヒーを無料で淹れて差し上げたいのですが、Web5.0位にはそういうコトができるようになるのでしょうか?

せめて朝の素敵なコーヒーの香りをイメージしつつ、また楽しい寛ぎの時間を目指してこのblogを続けていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。[店主・チャーリーご挨拶]

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季節は空からやってくる。キリコの塔から表参道の空へと、空は繋がる。夏の空。白い雲。

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朝の木洩れ日。ドトールの外。たそがれの月。自然は奇跡に満ちている。

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夕闇。三日月ロック。人工の太陽。天空は人の世界を見詰めてる。そんな気がしてる。

あなたの一日が素敵でありますように。

【感謝ー100回】ー人生の朝~記事

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2006年7月30日 (日)

こんな日曜日の午後は

漫喫(まんきつ)で涼むのもまた一興。長男と図書館を出てお昼を食べてから、ネット・カフェにワープした。

家の近所の国道沿いにできたネット・カフェはとてもいい。一番良いところは、禁煙・喫煙を分煙してるとこ。禁煙の部屋は空気がきれいで気持ちがいい。二番目に良いところはペア席のソファがゆったりしてるところ。息子たちと並んで座っても余裕。

漫画も雑誌もあんまりエッチなものがなく、子供たちを誘うにはよし。なんとなく夏してる日の気だるい午後には一番暑い時間帯に退避してblogやネット・サーフィンするのに良い。

漫画喫茶とは呼べないんだろうけれど、漫喫(まんきつ)というコトバの響きがいい。

満喫。してる。

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ハッピーオーラの源泉は?

ananは昔と違う。色でいえばピンク色。ハジケた特集。いい記事があったのでご紹介。“いい気持ち”の大切さ。

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「役に立つ」ことも「努力や成果を褒められる」ことも人を必要とする。人を喜ばせたいっ。

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「好きな人と一緒にいる」「他人の手で触られる」「話を聞いてもらう」・・・ふむ。わかるわかる。

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「生活のリズムをこわしてみる」「新しいことを計画してみる」。スパイシーな日常生活をね。

おっと、キューピッドはそんなあなたを狙ってる・・・。Please take care !

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2006年7月29日 (土)

静謐なる図書館にて

避暑を楽しむーということができたらいいな・・・。今日はちょっとそんな気分にひたってる。仕事してた大学の図書館でカードを造ってくれた。今日の大学図書館はほとんど学生もいない。貸切である。

大学受験を目指す長男がついて来た。図書館の♀司書さんの粋なはからいで、息子の入館が許された。本当は20歳以上でないと学外者は入れない規則になってるのに。多謝!

Vfsh0033_6Vfsh0035_6広大な空間に、親子二人。親子で人類の叡智を独占してる。なんという贅沢。あまりに空間が広いので「市民ケーン」にでてくるザナドゥーの大邸宅にいる気がしてくる。快適な冷房。静謐な空間。そして美味しい学食。

Vfsh0019_2今日はチキンカツ+サルサソース 400円也。

僕にとって、大学は人生のサンクチュアリ。来年大学生になる息子がうらやましい。

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2006年7月18日 (火)

Wish-Listの朝

今朝は早朝から激しい雨が降っている。<晴耕雨読>に倣って手許の本を眺める。NHK出版から出てる『心を鍛える言葉』(生活人新書)。スポーツ選手などをメンタル・トレーニングしてる筆者。

面白い切り口ー<Wish-List>の四つの箱。

①人生の中でどうしても達成したいこと

②定年/卒業までにどうしてもやり遂げたいこと

③今年一年でどうしてもやり遂げたいこと

④今月どうしてもやり遂げたいこと

これは素敵な目標設定の仕方。これに倣えば、⑤今週どうしてもやり遂げたいこと。⑥今日どうしてもやり遂げたいこと。⑦午前中どうしてもやり遂げたいこと。⑧あと一時間でどうしてもやり遂げたいこと。

⑨いま、どうしてもやり遂げたいこと。

そういう風に微分化できる。

今を見詰めて生きることが大切だ。未来は頭の中にある。

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2006年7月16日 (日)

キャパ プライベート・ライアン そして日本

ロバート・キャパは青年期の僕のヒーローだった。第二次世界大戦Capa_1 Photo_147のノルマンディー上陸作戦ではスピルバーグの映画「プライベート・ライアン」の舞台となったオマハ・ビーチに上陸した。そこで撮影したネガで奇跡的に残った11枚が歴史Photo_150 Photo_151 そのものとなった。スピルバーグはキャパの写真を研究しつくしたに違いない。

そんなキャパが戦後、平和な世界で彼の写真のテーマを失ったかのような時代に日本を訪れている。それは彼の不慮の死の直前のことだった。あまり知られていない事実である。

本を読んで初めて知った。彼は日本で再び写真への情熱を取り戻していたようなのだ。

それは切ないが、しかし嬉しいことだった。死の直前に再び写真への愛を確認できたなんて・・・。

Photo_149彼が地雷を踏む数分前に撮った写真は、戦火にあってはあまりに平穏な風景であった。首から下げたライカは吹き飛ばされたが、手にしたニコンは握り締めていたという。

合掌。

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LOVE is the ANSWER

『やすらぎ療法』という邦訳書を図書館で手にした。アメリカの精神科医がVfsh0049_3 中心となって編まれた本で、英語と日本語が上手にレイアウトされていて面白かった。その四章はレッスンの章。

●恐れを愛に変えるための毎日のレッスン:Daily lessons for the Vfsh0001_6 transformation of fear into LOVE/愛と罪は共存できない 一方を受け容れることは他方を否定すること。この章は15のレッスンがで構成されなかなか良い言葉があった。それを引用します。

・自分の考えと姿勢だけが自分を癒す:Only my own thoughts and attitudes can hurt me

・自分の心の葛藤以外に敵はいない:There is no enemy except the conflict within my own mind

・人を助けることは自分を癒すこと:Helping others is the way I heal myself

・許せば望むものすべてが得られる:Forgiveness offers me everything I want

・静かな瞬間(とき)をもとう:I will be still for an instant

・・・・・・

Vfsh0062_4アメリカ人もまた書物から学ぶ。こういう本がアメリカにはたくさんある。それだけ苦しんでいる人々が多いのかもしれない。日本もまたアメリカの文化圏の中で同じ道を辿ってる。

今日の残り時間は、人を助けて、全てを許し、静かな時を持つよう試してみよう。クルマの運転などは避けた方がいいかもしれない・・・。

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2006年7月11日 (火)

村上春樹とスタン・ゲッツと

村上春樹がジャズ喫茶「ピーター・キャット」を経営してたのは1974年(25歳)から81年(32歳)まで。77年に国分寺から千駄ヶ谷に店を移した。一度だけ友人と千駄ヶ谷のお店に行ったことがある。

79年に「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。81年までの約3年間、そのどこかの一日。村上春樹がスノッブに注目され始めた頃で、既にお店は結構混んでいた。

村上春樹は同じ大学の同じ学部学科の先輩だったので、面識はないのに親友と僕は興味を持っていた。

お店のカウンターに座った僕は見てはいけないものを見た気がした。昼間から恋人とワインを飲む女性が静かに涙を流してた。ロングヘアの大人びた女性。距離5m位離れた処で。悲しいから、という理由ではなくワインの酔いが涙腺の安全ピンを引き抜いてしまった、みたいな涙。表情は穏やかだった。連れの男性のことは全く記憶にない。店内に流れていたJazzのことも。

今日の昼休み、図書館で本を読んでたら、突然女性の嗚咽する声が聞こえてきた。顔を上げてみると10mくらい向うのテーブルで、女の子がハンカチで口を押さえていた。

いろいろな処でドラマは生れ、そして時は過ぎていく。

彼の『1973年のピンボール』で主人公の「僕」は1951年のスタン・ゲッツが最高のジャズ・バンドだと絶賛してる。なぜゲッツか?それはゲッツが麻薬とアルコールに蝕まれながらも、彼の音楽が天使のような優しさを失うことが一度もなかったから。村上春樹はスタン・ゲッツこそ「ジャズ(the Jazz)」なのだと語る。

僕は村上春樹の影響でゲッツを聴いてる訳ではないけれど、彼が「天使のような優しさ」と喩えたことを今日知ってうれしかった。彼と同じ森の住人ではないにしても。

今日の昼食はカニあんかけチャーハン+春雨中華サラダ。〆て780kcal。400円也。

この大学ともまもなくお別れ。正門脇の守衛さんが深く挨拶してくれ、図書館の女性司書が黙って挨拶してくれる。お別れしなければならないのが、ちょっと寂しい。

僕は今でも静かに涙を流せるだろうか。

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2006年7月10日 (月)

傑作の光を映画館で浴びる

「バウ・シリーズ」30周年記念映画祭が7/15(土)から始まる。タイトルのコピーは週刊文春7/6売号・123Pの記事より。

“傑作の光を浴びる”-うまいことをいうなあ。どうせ浴びるならいい映画館で。日比谷シャンテシネ。

118_194年に大ヒットした『ピアノ・レッスン』は切ない恋の映画だった。女性監督が描く恋は激しくて、きっとジェーン・カンピオン監督は激しい恋を経験したに違いないと思った。映画を観て、肉体的な「いたっ」という“傷み”を感じた。

サウンド・トラックのCDまで買った。MICHAEL NYMAN(マイケル・ナイマン)のサントラは音楽で充分この“THE PIANO”に象徴された女性の性愛の狂おしさを歌い上げる。声なき主人公は現代音楽の作曲家ナイマンの旋律によって声になる。

結局のところ男性は女性の愛の力には叶わない。

ハーヴェイ・カイテルが実にいい。

公式hp

予告編が観れて楽しいページはこちら

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青年は荒野をめざす

五木寛之氏のこの初期小説は昭和42年3月から10月にかけて「平凡パンチ」に発表された。(僕は後でハードカヴァーで読んだ世代。)

Photo_84この小説が当時の青少年に与えた影響は大きかった。文藝春秋の大ロングセラーとなった。フォーク・クルゼダーズが同名の「青年は荒野をめざす」という歌をつくったのも五木さんのこの小説へのオマージュだ。

JAZZ AND FREE GO HAND IN HAND.

Photo_85「青年は荒野をめざす」の英語タイトル。五木氏自ら造ったポスターにそれはみえる。ジャズに対する五木氏の深い思いが小説に色濃く投影されている。二十歳になったばかりの僕はそれを読み過していた。主人公ジュン(20)のナホトカ号に乗ってソ連から北欧へと辿る青春の冒険に夢中になっていた。

五木さんのこの小説の頃から、北欧は日本に近くなったろうか?むしろ遠くなったと感じる。日本は急速にパックスアメリカーナを強化した。一国の宰相がプレスリーの